一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 思いやりの心と想像力

若手の人気俳優がひき逃げで逮捕されたというニュースを見た。
以前にも女子アイドルグループのOBが、飲酒運転・信号無視・横断歩道上でのひき逃げという、信じ難い事件もあった。

比較的高感度が高い芸能人であっただけに、事故を起こした際の「逃げる」という行動は衝撃的だ。
イメージがどうこうではなく、救済措置を取るとか相手を思いやる行動は、人として当然だと思っていたが、近年のニュースを見る限り
何か様子が変わっている気がしてきます。

人の本質はトラブルに遭遇した際にこそ露見する。
被害を与えた側への謝罪は言うまでもなく、相手側への補償など誠心誠意当たらなければならない。当たり前だが最優先課題となる。

自分は長く営業職に従事していましたが、トラブルに見舞われることは少なくありません。
自分がしでかしたことは勿論、前任者や部下が引き起こしたことや、クライアントから理不尽なクレームもあります。
それでも営業マンにとってはクレーム処理は最大のチャンスでもあることは、営業経験がある方は周知のことでしょう。
キチンと向き合って誠心誠意対応すれば、心強い味方に変わってくれた経験もあるのではないでしょうか?

勿論相手方の生死に関わることであれば、個人レベルではなく会社としての対応や姿勢も問われると思いますが、
トラブルが発生した直後から正しい対応をすることは、今後の仕事に大いに関わることは明白です。
普段から想像力を発揮し、事前にトラブルを回避するように心がけ、万一不測の事態に遭遇した場合に、どのように対応するか
イメージして関係者と意識共有しておくことが大事です。

ひき逃げや薬物などで捕まった芸能人を見るにつけ、他人事として「馬鹿なことを、、」と思ったり「ファンだったのに残念」と
思う人は多いと思いますが、自分をサポートしてくれている多くの人やクライアントも裏切る行為だけは絶対にしないと思う人は
そんなにいないのではないでしょうか?

自分の言動が周りにどのような影響を及ぼすのかを普段から想像している人が少なくなっているように感じます。
あおり運転も、街中で見かける些細なトラブルの多くは、想像力の欠如から生まれているような気がします。

「思いやり」の心を持って当たればトラブルを避けられるだけでなく、より良い関係を普段から構築できると思うのですが、どうでしょう?

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植田 正一

講師型のコンサルティングと違い、ビジネスマネージャー的に現場に入り課題を共に探り解決していくことを目指しています。 販路の拡大支援や、AIの導入・IT化の支援、コラボマッチングに尽力いたします。

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