一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

フリーランスエンジニアは個人事業主なので、商売人という側面もある。
意識していても、意識していなくても。

その中で大切な感覚がある。

価値を感じる能力だ。

価値を感じるこの能力があると、顧客に価値を提供していて、それが報酬(契約継続)になっているという流れを体感できる。

自分が作業していることの価値を自ら感じ、それを提供しているということ。
どうすればその価値を感じてもらえるか?ということを探ること。
日々の業務の中でここを意識することが肝要だ。

価値の源泉としては、

1.自分の長所の把握
2.気遣い
3.自分がされると嬉しいことへのセンス

このあたりとなってくる。

1に関しては、自己評価が低い人は見つけづらい。
また、学力社会にどっぷり浸かって来た「良い子、出来る子」ほど見つけづらい。

自分に備わった個性から来る長所を必死で見つけ出すことが出来るかどうか。
ゴールは無い。
一生涯かけてやっていく価値のあることだろう。

2は、勘違いしてしまう人が割といる。
自分勝手な押し付けを気遣いと勘違いして相手に押し付けると、ありがた迷惑になってしまう。
なぜこうなってしまうかというと、相手を見ていないからだ。

相手がして欲しいことは目の前で展開されている。
相手のことをよく洞察して、表面に出ている裏側のして欲しいことに気付き、そこにリーチするようにしよう。

3は、なんと。
お金を使うことで磨かれる。
自分が価値を感じるものに、ストイックにお金を使うように日々意識していく。
おそらく「おっ」「これいいな」「美味しいな」「今欲しいな」という、気持ちが上がることや嬉しいことに価値を感じているはずだ。
そういうものに対して、お金を払う癖をつけていこう。
お金に対しての嗅覚が磨かれる上に、生活に満足感が出てくるようになってくる。

あとは、フリーランス(個人事業主)であれば勝手に報酬は上がらない。
欲しい金額はしっかりと伝えていこう。
上の3つがあれば自身を持って適正と思う金額+αの価格を交渉しよう。
意外と通るはずだ。

自分が商品であるフリーランスにとって自身の価値をお金に変えるのはとても大切なことだ。
ぜひ、身に付けていこう。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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