一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

この記事はデザイン女子部アドベントカレンダー2020 12日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/5650

はじめに

通勤や通学、旅行などで列車(新幹線やモノレールなども含む)を使う機会は多いだろう。その中でも、駅の乗り降りのしやすさや乗り換え案内のわかりやすさ、電光掲示板の見やすさなどは、日常で駅を利用する身からするときになるところが多い。(個人的に、自分が方向音痴であるのもあり、しょっちゅう行き先やホームを間違えてしまうのもある。。。)

先日、ネットにて技術情報のWebページを漁って見ていたら、このような記事を見つけた。

「改善された!? 難易度高めの『京急蒲田駅』と『JR渋谷駅』のUIを再査定 」https://techfactory.itmedia.co.jp/tf/articles/2007/31/news014.html#_ga=2.85731674.2103358283.1607177960-420425228.1606658679

京急蒲田駅や渋谷駅については、私も通勤で使った経験があり、個人的には使い慣れてしまったせいか上記の記事のような間違えやすいポイントは気にしていなかったこともあるが、初めてその駅を訪れた人や観光客、列車に乗り慣れない利用客についてはどのように感じるのだろうか?

記事に書かれていたポイントが気になったこともあるので、実際に足を運んで見てみることにした。

「京急蒲田駅」に久しぶりに行ってみた

京急蒲田
https://www.keikyu.co.jp/ride/kakueki/KK11.html

京急蒲田駅は、京急本線と空港線の乗り換え駅であり、羽田空港から各路線への乗り継ぎや東京・横浜方面へ向かう人たちにとっては必ず通過する駅でもある。また、周囲にオフィスビルも多いことから通勤に利用する人も多い。
私が利用していた時は、ちょうど駅の改装工事が行われており、今のような整理された状態ではなかった(空港線から本線への乗り換えに、狭い階段を毎回通っていた記憶がある)が、その時に比べたら大幅に分かりやすくエレベーター・エスカレーターの整備もされていて使いやすかった。

しかし、、、あれ?

2番線だけ案内がない。。。2番線よ、いずこに?(・・?)

↑案内板を見ると、2番線は1、3番線と同じ階のはずれにあるらしい。
駅の構造上、2番線、5番線は待避線(特急、急行の通過待ち)なので、ホームがこのような位置になっているだそう。

3階に上がってみると、一応2番線のりばの行き先を示す案内版があった!せめて「あと○○m」と書いていてくれたら、距離感が分かりやすくていいのでは?

↓は、寂しく佇む2番線。客少な。。。この閑散具合の理由は後述。

次に、2階の4、5、6番線を見てみた。一見すると5番線がない?ように見えるが。。。(@_@)
控えめに5番線の案内が!

あった!うん、こちらもやはり閑散としているな、、、(^_^;)

京急蒲田、2・5番線についての扱いがあまりにも雑すぎやしないか・・・?と不安になるが、ダイヤをみると一目瞭然で、2・5番線の発着が極端に少ないのだ(下記の時刻表参照)。どおりで、私が行った時は人がほとんど出歩いていないはずだ(行ったのは平日20時ごろ)。

◎泉岳寺方面(平日)■が付いているのが5番線発

◎浦賀方面(平日)●が付いているのが2番線発

また、2・5番線への案内が全くないわけではなく、駅の改札からエレベーター乗り場への案内は分かりやすく表示されており、他のホームとの乗り場の違いが分かるように示してあった。
↓の奥の電子掲示板には、全てのホームの行き先が示してある。

エレベーターの乗り場がこちら。

駅デザインとは?

今回、京急蒲田駅の実際の乗り降りを体験しながら、駅の使いやすさ、分かりやすさについて考える機会となった。
ほぼ毎日何かしらの駅、列車を使う身として、それにまつわるデザインはどのようなものが使いやすいのか?を考えるが、個人的に思うこととして、
・京急蒲田駅を実際に使うユースケースを考えた上でのデザインとは何か?
(観光客が、羽田空港から各方面へ乗り継ぎする際のよくあるパターンなど)
・2番線、5番線の発着数の少なさ→圧倒的に1、3、4、6番線の案内の方が重視されている
・1・4番線が同じ空港方面なのに、階が違うということについては、電光掲示板や案内図などでカバー(ところどころ違いが分かりにくかったり外国語表記が曖昧だったりするところもあるが、カバーしきれていないところは今後改善の余地がある)
・京急蒲田も複雑だけど、京急全体で複雑だよね。。。そもそも。(普通とか、急行とか、エアポート快特とか、いろいろ種類ありすぎ)
などと考え、どのようなものが使い勝手がいいかについては決着がつかない。デザイン以前に、駅の特殊な構造上どうしてもホーム位置が複雑になったり分かりづらかったりするのが生じてしまう事情もあるし。

まとめ

今回は、たまたま見た記事から京急蒲田駅のUIデザインについて興味を持って、実際に出向いてみてどのようなデザインが採用されているのかを見る機会となった。
普段何気なく利用している駅で、もっとこうなったら使いやすいのでは?もっとこうして欲しい、などのアイデアが出てきたら、机上でデザインに起こして見直してみる、ということもやってみたい。

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