第六回目は、12月に新日本ロボットビジネス体系講座を受講したことを踏まえての報告です。
受講費用は3.3万円(税込)です。受講時間は5時間に及びました。スライド300枚以上のプレゼン内容で知っている事柄もありましたが、やや早速いテンポでの内容です。
因みに資料は、受講前の補足資料以外はいただけませんでした。必要なページなり部分を買いきりで個別に販売するとのことです。
では、サービスロボット寄りのロボットビジネスについて本題に入ります。
業界の動向や技術の動向予測があり、ロボットの学習能力についての認識が私の持つ認識とやや違っているですが、転移学習を使うことが多いというを知りました。転移学習とは、VRの移植であったりコンピュータ上で作成されたプログラムの移植です。
そしてサービスロボットは、スマートからロボティックやグランロボティックに移っていることを知りました。
そこには、人工知能であるAIが欠かせない重要要素では、あるもののサービスロボットとしての機能は、コミュニケーション、オペレーション、イノベーション、ミッションのそれそれを必要とされる現場で発展を遂げるだろうというのです。
分野でいえば、1.介護の分野、2.農業分野、3.工場に集約される工業分野、4.災害復旧・救助分野、最後に、5.商業・サービス業の分野です。
現在の所、ロボットのアニメーションや特撮映画などの影響もあり、過大な期待がロボットに寄せられるためロボットの活躍の場は、未来の汎用的ロボットとくらべ全く限定的です
ですが、利用する環境条件やシチュエーションを限定すれば、ロボットでできることが多いのも事実です。
現在できる範囲でロボットの得意分野から初めて、一般家庭に向けた商品が開発されればロボットはとても役に立つ道具になります。実際に人間の道具からパートナーになる道はとても険しいようですがロボットに対する展望は明るいのです。
DX(デジタル・トランスフォーメーション)の世界にあるようで、ただそうしたデジタルな世界に終始しないところがロボットの面白いところだと思います。
さて、ロボットビジネス体系講座の中で、私が関心を押せたのが安全面への配慮です。
ロボットの安全性は、人間社会に投入されるロボットマシンに課せられた必達事項です。
詳細は省きますが、消費者のプライバシーに関する法規制、パブリックアクセプタンス
としての安全性、サイバー攻撃に対する担保、心理・倫理的な配慮、ジェンダーバイアス、
リスクアセスメント等です。
機械的、物理的安全だけでなく公的社会で利用されることへの安全配慮やネットワーク内の
仮想空間上での安全性、果ては人間の発育や感情にもおよぼす心理や倫理上の安全性まで
考えなければならないのです。
開発者が満たさなければならない安全基準規格ISO規格だけが、ロボットの安全性を
満たす要件でないことに私は驚かされました。また、そうした安全性能を満たす担保として
ロボット保険の類が近い将来に出来るだろうことも予感させます。
現在こうした保険保障に関しては、製造物責任者保険(PL保険)や施設所有者賠償責任保険で
カバーされているようですが、トヨタ自動車グループの手がけるウーブンシティなどが
現実可能になってきている社会を考えれば、関心は尽きません。
ここまで、ご精読された皆様においては、実りと幸の多い一年を送って頂きたいと存じます。
2021.01.03執筆・前年の12月分に代えて Kansai_Ebihara より