本日も東京都の新型コロナの感染者数は過去最高を更新し、とうとう東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で緊急事態宣言が発令されます。現段階では1都3県のみの発令とのことですが、現在の感染拡大の状況や各地の病床の稼働率を考慮すれば、今後各地で緊急事態宣言が発令されることになると思います。緊急事態宣言発令による経済的なダメージは、その期間や地域等により大きく変わることになりますが、少なく見積もっても数十兆円には達するものと考えられます。これまで耐え抜いてきた企業の中にも倒産、休業という選択肢を選ばざるを得ない企業は、決して少なくないと思います。現在、国会は閉会中であり、補正予算や来年度予算はこれから審議されるところであり、企業や個人への支援はまだ当分先であることを考えても、気が遠くなる思いです。
一方、そうした実体経済を嘲笑うかのように、日経平均はバブル崩壊後の最高値を更新し続けています。確かに各国中央銀行の金融緩和を背景とした株高ではありますが、多くの方が違和感を覚える状況というのは決して長続きはしません。どこかで株価が暴落する確率は非常に高いものと考えます。ただだからと言って、個人の資産運用を考えた場合には、こうした異常な波をただ見過ごすこのは少々勿体ないものがあります。実体経済の苦しさをみんなで耐え抜きつつ、金融市場の波には乗っていくべきだと思います。