禁煙すると太るのは本当か?
禁煙に踏み切れない理由として、「禁煙すると太る」ことを挙げる人がいます。たしかに、禁煙で太る人はいます。しかしその理由をきちんと理解していれば、太らずに禁煙を成功させることは可能ですが、かなりの覚悟が必要です。
まず、禁煙すると太りやすくなる理由を考えてみましょう。
「太りやすくなる理由」
1、タバコに含まれるニコチン。
ニコチンには、食欲を抑制する作用と基礎代謝を上げる作用があるといわれています。禁煙をはじめると、2~3日でニコチンは体から抜けていきます。すると、ニコチンによる食欲抑制作用も基礎代謝を上げる作用もなくなり、食欲は出るのに基礎代謝が落ちて体重増加につながるというわけです。
2、嗅覚と味覚が戻ってくる。
食べものが美味しく感じるようになることです。そのため食べ過ぎて、カロリーオーバーになってしまう人が多いようです。個人的にはここがかなり鬼門と感じております。
3、タバコが吸えない口寂しさとストレス。
スナック菓子や甘いものについ手が伸びてしまいがちということ。何も考えずに高カロリーのお菓子を食べつづければ、当然体重は増えてしまいます。
こうした理由から、禁煙と同時に急激なダイエットをはじめる人もいますが、それは禁煙にもダイエットにも逆効果。禁煙当初は、依存性のあるニコチンが体から抜けることで、「イライラして集中できない」などの離脱症状が起こります。これにダイエットによるストレスが加わると、結局、どちらも継続できず失敗してしまうことになりがちです。
まずは禁煙してからダイエットに取り組むのが、確実な方法と言えるでしょう。