皆さんは、IT業界について、どんな印象を持たれていますか?
土谷貴志と申します。今回で3回目になります。
今回は、SEの「残業」について、お話します。
職種別の残業時間での分析
まずみなさんに質問です。
職種全体平均は、「20.6時間」です。
これは多いと思いますか?
自分的には、こんなに職種全体で、残業が多いのか!と思いました。
ここで、IT業界にフォーカスを当ててみましょう。
21.8時間となっています。
結果だけ見ると、他の職種とさほど変わらない結果になっていますね。
では、なぜ、IT業界は、残業が多いという印象があるのでしょうか?
実際の残業時間(経験談)
私は、東証一部上場のIT企業の正社員として、某銀行のシステム開発するPJに在籍していました。
今は、フリーランスとして、某通信業界のシステム開発するPJに在籍しています。
昔在籍していた会社では、毎年、平均残業時間の周知がありましたが、
平均すると「20時間前後」となっていました。
そのため、この会社でも職種全体の平均に近い時間になっています。
が、この残業時間は、以下2点によって、左右されると私は思います。
・PJの炎上有無
・仕事内容/役割
私自身、正社員で働いていたとき、残業時間を平均すると、「40時間」前後になっていました。
なぜ、平均よりも多い残業時間になったかですが、それが上記2点のためだと思っています。
①PJの炎上有無
私が在籍していたPJは、炎上していたということです。
この炎上する。ですが、いろんな要因があります。
・仕事分担がきちんとできず、誰かに作業が偏っている。
・お客様の締め切りが極端に短い。
・作業計画が失敗した。
・システム障害が多発した。
などです。
私が在籍したPJは、この要因のどれかに当てはまっていました。
そのため、炎上してしまい、自ずと、残業時間があがってしまいました。
逆に、炎上していないPJにいる社員は、ほとんど残業しておらず、定時退社している状況でした。
そのため、炎上しないように、計画立てて作業することや、体制の検討、顧客折衝は、IT業界にとって欠かせないことだと、私は思っています。
②仕事内容/役割
仕事内容はなんなのか。というのも、大事な要素になってきます。
私が、新人の頃は、残業もなく、定時退社を続けていました。
その当時は、プログラムを作成する仕事しかなかったために、定時に帰ることができていました。
ただ、年次が上がると同時に、仕事内容が極端に増えていきます。
そこがIT業界が専門職と言われることにつながってきます。
IT業界の仕事は、何をするにしても、「スキル」が大切になってきます。
「プログラミングスキル」、「システム設計のスキル」など、他の仕事では身に付けることができないスキルが必要です。
そのため、このスキルがある人に、仕事が集まります。
こうなると、プログラミング、システム設計、後輩育成などを一人でやることが多くあるため、その人の残業時間が極端に増えることがよくあります。
ただ、この仕事が一人に偏ることなく、作業分担ができているPJは、作業時間も均等できるので、残業時間が多くなることはなかったです。
そのため、後輩を育てる。ことと、作業分担がIT業界にとっては欠かせないものではないか。と私は思っています。
まとめ
IT業界が残業多いと言われる理由は、残業時間が多い人、少ない人の残業時間が極端だからだと思います。
残業時間が月80時間の人も居れば、月0時間の人も居ます。
そして、この多い時間にフォーカスが当たってしまうので、IT業界は残業が多いという印象がついてしまっているのだと考えられます。
確かに、残業時間が多い人は居ます。そして、その人が辞めてしまうという実情にあります。
ただ、会社としても、その状況を良しと思ってはいないので、改善するために様々な対策を打っています。(対策は会社によって様々かと思いますが。)
一つ対策で必ず言えるのは、「36協定」と呼ばれるものがあり、一定の残業時間を超えて残業できない協定があるので、残業がしたくてもできない会社が増えています。
ので、IT業界は残業が多い。という偏見は捨てて、ぜひ、業界に興味を持っていただけると幸いです。
P.S.
IT業界でこういうことが知りたい!とかがあれば、質問コーナー的に記事で回答できればと思っているので、コメントに質問をドシドシお待ちしております!
【SNS】
日々、noteでコラムを投稿しています。
是非、こちらもご覧ください。
https://note.com/takashi_ccxse