一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

皆さんは、フリーランスのエンジニアとして働くことが多いと思いますが、リーダーになってみたいですか?
フリーランスでリーダーをしたい。と考えている方は、一体、どのような仕事内容なのかが気になると思います。
今回の記事では、私の経験談も含めて、フリーランスでリーダーになった場合の仕事内容をご説明いたします。

リーダーの仕事

まず、リーダーとメンバーで根本的な違いは、「手を動かす。」か、「頭を動かす。」の違いです。

メンバーのときは、リーダーから依頼された仕事を行う。ことが基本スタイルです。
ただ、リーダーになると、メンバーに仕事を依頼する。ことが基本になります。

これは、どこの業界も同じで、IT業界も同じです。

では、頭を動かすIT業界の仕事には、何があるのでしょうか?

<主なリーダー業務>
No 内容
1 顧客折衝
2 工数管理
3 部下への仕事依頼
4 成果物レビュー
5 スケジュール管理(状況を知る)
6 他部署との調整
7 打ち合わせ出席
8 要件書の作成

私が経験した中では、上記のことが主なリーダー業務になります。
1から順に、リーダーでしかできない仕事の順番にしてみました。

まず、これだけ見るとどうでしょうか?
頭を動かすことが多い印象ではないでしょうか?

実際に手を動かすのは、8番目の要件書の作成ぐらいで、他の仕事は、頭を動かすことが多いです。(裏では、報告用の資料作成などで、手を動かすこともありますが。)

私としては、この中の「工数管理」と、「顧客折衝」、「スケジュール管理」が難しく感じました。

<工数管理>
1カ月どれだけの仕事をするかを決めて、この仕事を1カ月でこなせているかを管理するもの。
一つ一つの仕事にかかる時間(工数)を正確に判断し、それをきちんと整理することが求められる。
また、メンバーの力量を理解しておくことも大切で、リーダー自身が仕事をするのではなく、メンバーが仕事をすることを前提に、仕事にかかる時間を整理する。

IT業界は、この工数で金額が発生するため、工数を間違えていると、お金の話につながるため、非常にシビアなもの。

<顧客折衝>
IT業界は、「システム開発したいお客様→プロパー(発注元)→ベンダー(発注先)」の関係で、仕事をすることが基本となっている。
そのため、ベンダーはプロパーへ、プロパーはお客様に、逐次報告をしている。

その報告内容は、システム開発だけではなく、契約といった「お金」に関わる内容も含まれるため、シビアな話に発展することが多い。

<スケジュール管理>
リーダーになると、チーム全ての仕事を担うことになるため、とても一人では処理しきれない仕事を抱えることになる。
そのため、このチーム全体の仕事を、他の人に依頼していくことになる。

この依頼した仕事がどこまで進捗しているのか。いつまでに完了する予定なのか。というようなスケジュールを知っておく必要がある。

スケジュール遅延が発生すると、他の作業への影響や、納品期限の超過などの原因になるため、スケジュールを常に意識しておく。

簡単に仕事内容を整理すると、このような感じになるでしょうか?
言葉では表せない大変なところや、楽しいところもあります。

この3つの仕事は、現状を把握することも大切ですが、それよりも、先見の目を持って、先を考えることがとても大切だと思います。

工数管理も、まず1カ月でこなせる仕事を考える必要があり、
顧客折衝も、先を見据えた話をすることが多くあり、
スケジュール管理も、一つの案件がいつまでに完了できるのか。など納品を意識することになるため、どれも先を考えます。

そのため、メンバーのときには、今自分に任せられた仕事をこなしていたら良かったものが、リーダーになると、先のことを考える必要が出てくるので、その点が大きな違いになります。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
私の経験談から、リーダーの仕事内容を纏めてみました。

私自身、メンバーよりも、リーダーの仕事の方が楽しいです。
1人だけでは仕事できないことを実感でき、複数で仕事をする実感が湧くのがリーダーだと思います。
そして、複数で仕事をする上での大変さを実感するのが、またリーダーだとも思います。

また、フリーランスで仕事している場合でも、リーダーになることもできます。
リーダーを経験することは人間的にも成長できますし、報酬面もメンバーよりも高くなり、年齢を重ねてもできる仕事なので、今より稼ぎたいという思いがある方や、長くIT業界で仕事を続けていきたい方にはオススメの仕事だと思います。

ぜひ、リーダーになれる機会があれば、そこに思い切って飛び込んでみてもいいのではないでしょうか?

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土谷 貴志

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