将来何になりたいの?何をやりたいの?という質問にはもう1つ罠がある。
仕事または社会人自体が人生でまったく経験がないのに、そんな質問をされてもわかるはずもないのである。
例えばまだ世の中にどんな遊びがあるのか知らない子供が、どんな遊びがしたい?と質問されたとしても答えられるはずもなく、目の前に提示された選択肢の中から何の根拠もなく選ぶのが普通である。
遊びを経験して情報を得ていく中で、自分がどんな遊びが好きかを見つけていくものなのだが、仕事もそうであるはずなのに、なぜか社会人になる前にそれを半ば強制的に決める必要があるのでとても愚かである。
それに遊びはすぐに変えられるが、仕事はすぐに変えられないので、将来を選択した結果、なかなか変えることができず、人生が荒んでいくことも多いのである。