一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 第三回 下流SESの闇

2000年代末葉にまだ職が安定せずTCS○ループや富士○フトといった下流SESの現場へ出入りしていた頃の話。

この手の現場はHTML程度の言語すら理解しておらずExcelやWordなどの操作すらおぼつかないエンジニアと呼ぶのには到底憚られるような、

中には人とのコミュニケーションすら覚束ないような人間がちらほら見受けられた。(当然中にはまともな人間もいる)

 

設計開発なんて到底行えるはずもなく業務内容は下流プロセスOnlyで小学生でも出来るようなテスト仕様書の消化ばかりであった。

ともすれば営業のレベルも言うに及ばず、ろくに業務知識が無いお飾りで客先にエンジニアを連れて行き直接やり取りを行うのが日常茶飯事であった。

 

当然このような現場はごく少数のまともな人間により成り立っていたのだが、2008年のリーマンショックを機に案件は激減し早期退職制度にて口減らしが行われた。

ご多分に漏れず早期退職制度では真っ先に他でも通用するまともな人間が去っていき、文頭で記した箸にも棒にも掛からないような人間ばかりが残ってしまい、

その末路はといえば…言わずもがな。

受注できる案件などなく業務時間いっぱい仕事をしているフリをする人間だらけとなってしまった。

管理職はさぞ頭が痛かったことだろう。

 

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山﨑 大介

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