一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 第1節 新型コロナウイルス感染症を契機に国民生活はどう変わったか

1 雇用・収入への影響
(ウイルスの特性がよくわからなかった最初の感染拡大期においては、経済活動全般を止
めることで感染拡大を防止したが、経済には大きな影響)
新型コロナウイルスの感染は、2020(令和 2)年 1月 15日に国内で最初の感染者が確
認されて以降、急速に拡大した。感染拡大を防止するため、4月 7日には 7都府県を対象
に緊急事態宣言が発出(16日には対象が全国に拡大)され、外出自粛要請と飲食店等に
対する休業要請が行われた。
ウイルスの特性がよくわからなかった最初の感染拡大期においては、このように人の動
きを止め、人と人との接触を極力減らす対策がとられた。これにより感染は 5月に入ると
一旦収束し、緊急事態宣言も同月中に段階的に解除されたが、経済活動の多くを止める措
置をとったことで、経済や雇用、人々の生活に大きな影響が生じた。2020年 4- 6月期
の実質国内総生産(GDP)成長率は、前期比で- 8.1%(年率換算- 28.6%)と大きな
落ち込みとなった(7- 9月期、10- 12月期にはプラスに転じたが、2020暦年を通して
見ると前年比- 4.7%となった。)

令和3年版厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-(本文)より抜粋

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串松 智枝子

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