一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは、永田です。

これまで在宅勤務の状況やコロナ感染の現在の状況について投稿させていただきました。あらためまして、在宅勤務の現状について投稿したいと思います。

コロナが広まる前からも在宅勤務やリモートワークの有効性を唱えている方も多くいらっしゃいました。これはインターネットの高速化、環境が整ってきており、自宅でも、それこそどこでも会社にいる場合と同等の作業ができるようになったことが最大の理由だと思います。

それなのになぜこれが広まらなかったのか、原因は「会社組織」にあると思います。これも多くの方が発言されていることかと思いますが、現場にいて最大の理由と思われるのが、「在宅勤務では生産性が下がってしまうはず」だからです。結局は上の会社であり、リーダーであり、作業が計画されているようでされておらず、その日の朝に毎日打合せをして、そこで何をするかを決めているのが現状だからです。だからリーダーとしては毎日みんな会社にいてくれなくては困り、何も指示が出せない(正確には指示ではなく、「これをやります。」と言ったことを承認しているだけですが、)、作業がどこまで進んでいるのか、作業者から逐一丁寧に報告(正確には教えてもらう)がないと進捗状況が把握できないからです。

私もリーダーの経験があるので自戒を込めてとなりますが、在宅勤務を成立させるためには、以下が必要と思っています。

①最終ゴールまでにやるべきこと、やる期限を明示し、それまでは作業者に一任する。

②最終ゴールまでにやるべきことを可能な限り明確に提示する。それができない場合、チェックポイントを設けてそこまでにやることとやる期限を明示し、その期間は作業者に一任する。

リーダーとしても、チームとしても最も望ましいのは、この作業者に一任する期間が長ければ長いほどこまめに進捗状況を確認しなくてもよく、期限までやったかやれなかったかで進捗管理が可能になるので、お互いに良好になります。なぜこれができないのかと考えると、リーダーは期限までにやれなかった遅延の責任を負わされるからなのです。なぜ期限までにできなかったのか、作業に対して適任者に割り振れなかったからか、作業者には負荷が高い作業を割り当てたからか、そもそもその作業ができる期限として短かったのか、いずれもリーダーに責任を負わせる構図になっているのが現状のため、それを防ぐために細かく進捗確認したり、作業状況を報告させたり、毎日打合せをすることになってしまいます。

会社も同様でいくら作業者がサボっていたとしても、努力しなかったとしても、会社として作業完了できなかった責任を負わなくてはならないため、リーダーになぜ期限までにできなかったのかをまた確認することとなります。

結局この構図が変わらない限り、会社としては在宅勤務を勧めることが難しい、ためらわれることになってしまいます。その中で在宅勤務に成功している会社も数多くありますので、その中でヒントを探してあるべき姿を見つけていきたいと思います。

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永田 裕之

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