引き続き健康のテーマです。今回で最終話にしますが、健康で一番大事なのは、やはり気持ちです。よく、病は気から、といったものですが、精神的な健康というものが、人間にとって一番必要であると考えます。不安や焦り、怒りなど、不安定な心の状態が続くと、免疫のバランスが悪くなり、体調を崩しやすくなります。
私自身、父の病をきっかけに、製薬メーカーに就職したことがあります。その当時は、現代医療のすごさに興味がありました。例えば、薬によって、5年生存率が飛躍的に改善した、などのデータです。
実際に医療の仕事をしてみて感じたことは、薬はほぼプラセボだろう、ということです。薬が効く人がいるとすれば、それは薬を服用したから大丈夫、というような安心感から精神が安定し、免疫が上がったのだと、個人的には考えます。臨床データなどは、いくらでも都合のいいように作ることができます。
そもそも、人間は自然の一部です。人間の浅知恵で、人間の体をどうにかするよりも、本来持っている自然の治癒力をいかに落とさず、高めるか、が健康に関する答えであると思っています。