一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • アンチエイジングとしてのメトホルミンについて

ダイエット・アンチエイジングとしてのメトホルミンについて

メトホルミンの効果

メトホルミンは糖尿病の薬だから血糖値低下の作用があるというのは当たり前ですが、様々な作用が重なって血糖値低下につながるというから面白い。さらに、血糖値低下の他にも副次的な効果がいろいろとあるのも面白い。先ほど少し触れたように、近年の研究により現代人にとって垂涎の効果がいろいろ期待できるということが分かってきたようです。

糖新生抑制と筋肉での糖利用促進(運動効果)

まずは基本的な効果から。

体内の糖が不足した場合にグリコーゲン・脂質・たんぱく質を基に糖を生み出すのが糖新生。メトホルミンを飲むと、糖新生が抑えられるため血糖値が下がります。

さらに気になるのは、AMPKを活性化させるという効果。メトホルミンを飲むだけで脂肪がエネルギー源として燃焼されやすくなり、運動と同じ効果が得られるというんだからすごい(筋肉が鍛えられるわけではなく、あくまでエネルギー消費の話)。

そして、AMPK活性化により筋肉での糖の利用が促進され、腸管からの糖吸収が抑制されるという効果もあります。腸管からの糖吸収抑制ということはグルコバイと同様の効果が得られるということですね。

アンチエイジング(寿命延長)

動物実験レベルでは最大で40%の寿命延長効果が確認され、糖尿病患者間の比較ではメトホルミンを使用した患者は平均8年長生きしたとか。糖尿病患者でない場合でもこのような寿命延長効果が期待されています。現在はがん患者と認知症患者、またはそれらのリスクが高い人を対象に臨床試験が行われているようです。

がん予防効果

なんとメトホルミンにはがん予防効果があることも示唆されている模様。メトホルミンには免疫細胞の疲弊を解除し、がんを攻撃する機能を回復させる作用があるそうです。マウス実験レベルでは、メトホルミンの投与によりがんが縮小したという結果が既に出ています。

余分な塩分を排出(血圧低下)

メトホルミンには余分な塩分を排出し血圧を下げる効果もあるとのこと。腎臓において塩分の再吸収を行うNCCを阻害するため、尿による塩分排出が増加するとか。

食欲抑制

これをメトホルミンの効果と扱うか副作用として扱うか迷いましたが、体重減少につながるのは間違いないのでここで紹介。

この薬を飲んで強烈に実感するのが食欲が激減するということ。ただし、体調が悪くなるとこの食欲低下が加速しすぎてしまい、胃の不快感や吐き気まで起こってしまうのが少しつらい。

とはいえ摂取するエネルギー量は間違いなく減りますので、食べる量をコントロールできない人にとっては良い効果かと思います。

便へのグルコース排泄作用

糖の利用を促進させる効果に加えて、糖そのものを排出する効果もあるそうです。

副作用について

乳酸アシドーシス

メトホルミンについて最も危険なのが「乳酸アシドーシス」という症状。乳酸アシドーシスのリスクが高い以下の人に関しては、通常の糖尿病治療においても注意が必要(あるいは禁忌)であるとのこと。これらに該当する場合は、自己判断によるメトホルミンの服用は避けるべきでしょう。

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