人手不足と言われる数々の現場へ出向いている。
大学病院や総合病院とは違い、限られた資源や最低限のコストで経営している。
自分が今まで恵まれた環境で医療提供をしていたことを実感する反面、様々な治療や看護ケアの工夫を知る。
しかし、看護師の自分の前に一人間としての感情が沸き上がる。
患者に決められた時間で行われるケア、ベッドから起きることなく過ぎていく1日。
人が人のケアをする上で、このような対応で良いのかと思うが、そういった受け入れ先がないと患者はどこかで溢れてしまう。
日本は平和な国だと言われているが、医療格差が大きい現状を目の当たりにしている。
医療崩壊とは今に始まったものでもないような気がしている。