2020年から顕著になった半導体不足、2021年後半になると大分広い範囲で観測されるだけでなく、実生活にも影響が出てきている感じがある。
けど、この半導体不足の背景には何が起こっているのかはあまり理解されていないように思うし、そもそも誰も現状をよく分かっていないような気もする。
そんな半導体の世界でいま何が起こっているのを政治的、地政学的側面から解説しようとしているのが本書。
個人的には読んでいて、半導体の世界を中国とアメリカの政治の世界から捉えると大局的にはこういう理解になるのかなというのはなんとなくは分かるのだけれど、もうちょっと現場からといったマクロな視点から見ると本書とは違う景色が見えているのかもなぁとはなんとなしには思った。
なんでそう思ったかは自分でもあまりよく分からないけど。