もう11月になりましたね。緊急事態宣言は明けましたが、今までと違って思いのほか感染のリバウンドがなくて一安心ですね。やはりワクチン接種が拡がった成果でしょうか?
ちなみに私のワクチン2回目接種ですが、翌日に腕が上がらなくなった以上は何もなく、体温も36.3度だったのが、36.4度…。間違えてワクチンでなく生理食塩水を打たれたのではないかと思うほどあっけなく終わりました。
さて、前回のブログで基礎体力についてお話ししましたので、今回は「心肺機能の強化」についてお話ししようと思います。思ったより話が長くなったので前編と後編に分けて説明していきますね。
みなさん、体力の低下を何で感じますか?
「バテやすい」
「すぐに息が切れる」
「疲れやすい」
「なんかしんどい」
「疲れが抜けない」
などなど、こういった時に体力の低下を実感される人が多いのではないでしょうか?いわゆる「スタミナがなくなった」という状態ですね。
このスタミナとは“全身持久力”ともいい、疲労への抵抗性であり、長時間身体を動かす能力の事です。
こういう状態になると多くの方は「ああ、昔に比べて筋肉が落ちたからなあ~」とおっしゃいます。しかしこの体力低下の原因は、実は筋力の衰えではなくて、心肺機能の衰えから起こっています。心肺機能の低下はこの全身持久力の低下に直結するんですね。
全身持久力は一年で約1%ずつ低下すると言われますが、運動をしないと更にどんどん衰えていきます。
全身持久力が低下すると物理的に行動に制限が掛かるだけでなく、心理的に動くことがめんどうになり不活発なライフスタイルに陥りがちです。そうなるとますます全身持久力は低下し、身体の弱化とともに日常生活のクオリティが下がってしまいます。
この全身持久力およびスタミナの根源となる心肺機能とは、有酸素エネルギー代謝(人間のエネルギー産生の基本)に必要な酸素とそれによって排出される二酸化炭素を換気する働きのことです。
具体的には
①肺(呼吸器系)による酸素摂取能力
②心臓(循環器系)による抹消細胞への酸素供給能力と二酸化炭素排出能力
を指すんですね。
この心肺機能を強化するのには、ただ激しい運動をすればいいわけではなく、かといって軽度の運動を漫然と続けても効果がありません。心臓や呼吸器に適切な負荷をかけることが強化する最大のポイントとなります。
ではどれくらいの負荷をかければいいのでしょうか?
長くなったので続きは後編をお読みくださいね。