一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

インフラ担当であれば一度は検討することになるクラウドか
オンプレかの論争。フリーランスの現場で案件に参画する時は
既に方向性は決まっていることが多いですが、会社員時代に
顧客へシステム提案を行う際は、検討に検討を重ねた上でどちらに
するのかを決定していました。

その中で、システムをクラウド上で構築するメリットを
今回再考してみたので、3つ紹介したいと思います。

まず、システムをクラウドで構築するメリットとして挙げたいのが
構築スピードになります。
オンプレの場合は、サーバを稼働させるまでに機器の調達、
データセンターへの機器搬入(ラッキング)等が必要となり、
それなりに手間が取られます。電源計算や重量、ラックへの配置や
ケーブル配線等も考えないといけないため、サーバオンまでに実施
しなければいけない作業がかなりあります。
しかし、クラウドの場合は他社のサーバリソースをWEB画面から選択する
だけで使用可能です。また、従量課金制のため、お試しでちょっと
動かしてみるといったことも可能です。とにかく、すぐにサーバを
構築することができるため、非常に便利です。

第2のメリットとしては、簡単にクラウド提供者が準備している機能を
使えるため、設計・設定が楽な点です。例えば、データベースなどは
バックアップ運用等はワンクリックでバックアップ・リストアが
できたりするので非常に便利です。また、WEBサーバの冗長化も
備え付けのLB(ロードバランサ)が用意されているので、簡単に設定
することができます。あまり考えなくても高度なシステムが簡単に
構築できてしまいます。

最後にあげるメリットとしては、HWの保守切れから解放されるという点です。
一般的にオンプレ環境では、サーバ機器は5~7年程度で保守切れを迎える為、
その都度システムの更改が必要となります。しかし、クラウドの場合は
HWの保守切れという概念がないため、HWの保守切れによる更改は不要となり、
業務要件以外の無駄なシステム更改作業をしなくてよくなります。

以上、3点が私が考えるクラウドを利用するメリットになります。
他にも金額的に優位になるからクラウド環境を利用しているといったことも
あるかもしれませんが、金額に関してはケースバイケースになるため
メリットとして入れませんでした。
これまでクラウドの良いことばかりを書きましたが、デメリットも当然あります。
うまく環境を使い、最適なシステムを構築できるように日々知識の更新を
していこうと思います。

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庭田 圭

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