動画編集者の岩村です。
暮らしていると様々なことに心が揺れますね。
嬉しいこと、楽しいこと。
その反対に嫌だなと思うことや苦しい、逃げたいという気持ち。
あるいは不平不満や怒り。
1日の中でも心は常に変化し続けています。
高い仕事のパフォーマンスを維持し結果を出し、充実感や達成感、満足感、もっというと幸福感を感じていたいものですが、
なかなか人生は色々と勝手にイベントやらアクシデントが起こるもの。
自分の感情をうまくコントロールできたらなあと思うことはしばしばです。
というわけで今回のテーマは「感情のコントロール」。
そのポイントについてまとめてみました。
ずばり言ってしまうと、ポイントは3つ。
キーワードは「フォーカス」「言語」「身体」。
これを抑えられるようになると、自分の向かいたい方向に自分を舵をきるができ、
感情のマネジメントもしやすくなっていきます。
一つずつ解説していきますね!
1.フォーカス
まず「フォーカス」。これは意識の方向性。人は左を向いている時に右は見えないのと同様に、意識もプラスに意識を向けてけば同時にマイナスにはならないということ。この意識をどこに向けているかのいうのはとても重要で、活躍している人というのは「夢や目標」に意識を向けているのに対して、人生がうまくいかないとかストレスが多い人というのは「問題」に意識が向いてしまっているんです。
なので意識を「夢や目標」に常に向くようにフォーカスするというのがポイントです。
人間は基本マイナス思考にできており、またこれまでの習慣ですぐに「問題」に意識がいきがちになるので、常に「自分は何に意識を向けてるか?」という客観視できるようにして、もし問題にフォーカスしていることに気がついたらなるべく早く「夢や目標」に意識をフォーカスするように修正しましょう。
2.言語
ここでいう「言語」とは日常自分が使っている言葉。それは誰かと話している時もそうだし、自分との頭の中の会話もそうです。
人は1日に6万語だったかな?自分と話すなんていうことを聞いたことがあります。主にこの言葉をできるだけ自分にとって心地よい言葉でやりとりできるようにしていくことが重要です。
「水は答えを知っている」という本に、水に対して「ありがとう」という言葉がけや水を入れたコップに「ありがとう」と書かれたシールなどを貼っておくとその水の結晶はとても美しい結晶になり、逆に「馬鹿野郎」とかマイナスの言葉をかけたり貼っておくと崩れた結晶になるそうです。僕らの身体の6割だか7割は水分でできていると言われますが、だったらマイナスの言葉を我々が影響を受けないはずがないですよね。そういう点を踏まえても使う言葉に気をつけましょう。
3.身体
「TED」というプレゼンテーション番組でも言ってましたが、人間はガッツポーズのような姿勢をとると自分の活力の源となりうる脳内ホルモンであるテストステロンが増加し、ストレスのホルモンであるコルチゾールが減少、逆にうなだれたような背中の丸い姿勢ではテストステロンが減少しコルチゾールが増加するんだそう。これはNLP(神経言語プログラミング)でも「姿勢編集」というアップローチでよく活用されていますが、実際にその姿勢や態度を取ることで人の思考というのも変化させていけるのです。なので自分がどういう姿勢や態度で過ごしているか、また自分の感じたい感情を得るにはどういう姿勢や態度だとそうなりやすいかを考えて実践することでそうなっていけるというわけですね。
以上、この3つを意識して日常生活に取り込んで習慣化していくことができたら、感情をマネジメントし、自分を向かいたい方向に向かわせその目的地へと辿り着きやすくなるわけです。
そしてこの3つのポイントなのですが、仏教の教えの中にも同様のことが実は書かれていることに先日気づきました。
それが懺悔文。
我が昔より造る所の諸悪業
皆無始の貪瞋痴に由る
身口意従りの所生なり
一切我れ今皆懺悔せり
あくまで僕の解釈ですが、
身口意の「身」はここでいう「身体」。
「口」は「言語」。
「意」は「フォーカス(意識の方向性)」。
懺悔文の言葉の意味はこうです。
「私が昔からなしてきた様々な悪しき行いは、
すべて始まりもない太古からの貪りと怒りと愚かさを原因として、
身体と言葉と心によってなされたものである。
それら全てを私は今みな懺悔する。」
「貪りと怒りと愚かさは身体と言葉と心の扱いを誤ってつかっているからだ」と読めますね。
ゆえに身体と言葉と心の扱いを正せと。
そうすれば悪しき行いはなくなり、善い行いにつながっていく。
仏教は科学に基づいた心理学である。
というのが僕の解釈なんですが、改めてすごいなって思いました。
皆さんもぜひ「身口意」の「身体」「言語」「フォーカス(意識の方向性)」を意識して感情マネジメントを手にしていただければと思います。