新型コロナウイルス流行後、テレワークとなっている方も多くなりました。
ここで気をつけて欲しいのが、”20分”です。
実は、以前の調査で分かったことですが、人はどの年代も、座って20分経過すると、身体が固まってしまうのです。
専門用語で「反射性拘縮」といいます
手を挙げたまま寝てて、起きた時に腕を下ろそうとすると、イテテとなる、あれです。
同じ姿勢のままでいると、その姿勢を取りやすくするため、動かない様にと筋膜間に線維性の膜をはってしまうようなのです。要は、筋力を使わなくて済む様にする、いわば身体の省エネ対策というわけです。
「会社でも長い時間、座っていたし」と言われる方が多いかもしれませんが、自宅の場合はちょっと違うのです。
何が、違うか?
通勤、帰宅、そして仕事を中断した時の移動距離です。
通勤も、帰宅も、また仕事を中断し、トイレに行くなり、昼食をとるために移動するのは、とても大切な運動になるのです。
大学病院の調査の結果、20代は、身体が固まっても、ちょっと動き出すとすぐ元に戻るのですが、30、40代はしばらく動かないと戻りません。50代以降はしっかり動かさないとなかなか戻らないのです。
*反射性拘縮が生じて、戻るまでの運動時間
「20代:10秒」「30代:1分」「40代:10分」「50代:30分」
自宅でテレワークという方は、会社にいる時と違うと言うことを理解し、こまめに休み運動することが必要です。
そして、面倒なのは、この20分での身体への影響は自覚し難いんです。
気がつかずに、そのまま過ごしているうちに、身体のあちらこちらに不調が…
と、なりかねません。
自覚が出てからでは、手遅れかも
完全に固まると、自分では元に戻せないことの方が多いんです。
こまめに、少しでもいいので身体を動かすことが大切な習慣になります
座る時間が長い方は、定期的に「背伸びをする」などを行うのも効果的ですよ