日本の格差の現状は最悪である。世界3位の経済大国でありながら、2018年データでは貧困率15.4%である。
4月から公共料金、燃料、穀物など値上げラッシュで国民の可処分所得はどんどん減っていき、更に貧困化が進んでいく。
「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」の著者デヴィット・グレーバーは、ブルシット・ジョブがホワイトカラーの生産性を下げ、全体の労働生産性をも下げていると言う。
グレーバーはブルシット・ジョブは五つに分類できるという。
1.誰かを偉そうに見せるための取り巻き(受付係、ドアマンなど)
2.雇用主のために他人を脅迫したり欺いたりする脅し屋
(ロビイスト、顧問弁護士など)
3.誰かの欠陥を取り繕う尻ぬぐい
(バグだらけのコードを修復するプログラマーなど)
4.誰も真剣に読まないドキュメントを延々と作る書類穴埋め人
(パワーポイントを量産するコンサルタントなど)
5.人に仕事を割り振るだけのタスクマスター(中間管理職など)
製造現場、オフィス現場の生産性を向上させ、そこから生み出された利益を労働者に正当に分配するためにも、会社組織からブルシット・ジョブを排除する仕組みが必要である。