広域イーサネットとは,ユーザVLANを透過して転送するキャリアサービスです。
広域イーサネット網のサービス提供形態はいろいろありますが,そのうちの一つにQinQという方式があります。この方式では,エッジ装置でVLANトンネリングすることによって,バックボーン網でユーザVLANを透過して転送できます。
Q-in-Q=802.1adは、VLANを表すVIDを持つ802.1qヘッダを二重にすることで、VLAN範囲が4095から4095×4095まで拡張される
ユーザのMacアドレスを全てのスイッチで学習する必要があるためスイッチへの負荷が高くなります。
通常のMACアドレス学習ではTagなしまたは1段のVLAN Tagを扱いますが,QinQ網向け機能のハードウェアプロファイルを設定すると,2段のVLAN Tagを扱うMACアドレス学習ができるようになります。
2段のVLAN TagでのMACアドレス学習によって,同一VLAN(S-Tag)でもC-Tag値が異なる場合,別のエントリとしてMACアドレステーブルへ登録されるため,別々に通信できます。