技術知識と業務知識には明確な違いがある。
【技術知識】
・GitHubやGitLabの使い方
・BacklogやRedmineの機能の知識
・プログラム言語自体の知識
・DockerやVagrant自体の知識
となる。対して、
【業務知識】
・Gitにおけるブランチ名の命名規則
・Gitで誰がプルリクエストを見るか?誰がマージするか?
・BacklogやRedmineにおけるステータス変更をメインとした運用方法
・設定ファイルに入る具体的な値
・プロダクトの知識
・プロダクトを使用した業務フロー
・docker-compose.ymlなどの設定ファイルがどこに保存されているか
・Dockerのビルド時の構成
等々がある。
かなりざっくり言うと、ツールや言語そのものの知識は技術知識だが、それを現場でどう使っているかは業務知識になる。
新しく入って来た人に対して「技術知識があるはずだしそれなりの報酬を払っているから」と言って、業務知識が必要なタスクをオリエンテーションも無しに急に割り振る現場もそこそこある。
それは、現場で指示する人の頭の中で、技術知識と業務知識の切り分けがついてない状況。
その場合は、せっかく手間をかけて入れた外部スタッフのパフォーマンスを引き出せないことになる。
実際に、忙しくてパンパンな現場ほど即戦力の外部スタッフが欲しく、入ってきたらまともにオリエンが出来ないパターンを見てきている。
即戦力というのは技術知識的な話であり、業務知識を付けてもらうには、やはり受け入れ側にとって一定の手間がかかるのだ。
もちろん、外部スタッフの「業務知識を付けよう」という前向きな姿勢と行動が必要なのは言うまでもない。
せっかくマッチングしたのに、技術知識と業務知識の切り分けが出来ていないがゆえのもったいない隙間的事象を見てきているので、文章として公開し、少しでも外部スタッフと現場の両方がWin-Winとなってくれれば嬉しい。