一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 訓練されない子どもたち

最近、中学生の指導をしていると

「このままで大丈夫か…?」

と感じることが多くなってきました。

特に中学1年生の「数学」を指導していると、そう感じます。

基礎計算ができない

いま、中学1年生には「文字式」の計算をやっています。

その中で「同類項をまとめる」というものがあります。

例えば「2a+3+4a+5」というような、

文字と数字の混ざったものを計算する問題です。

「文字は文字同士、数字は数字同士」

でまとめればいいので、

「2aと4a」「+3と+5」をそれぞれ計算し、

「6a+8」という答えになります。

慣れている人であれば、それほど難しくない問題です。

この計算がなかなかできない。

多いのが、「左からただ順番に足していく」

という間違えです。

「2a+3=5a」「4a+5=9a」とやって、「14a」と答える。

このように間違える子が半分くらいいます。

鍛えられていない

教えていて気になるのが、

「鍛えられていない」と感じられる生徒が

年々増えている感じがすることです。

昨年から学習指導要領が変わり、宿題に変わって

「自主学習」が課される小中学校が増えています。

「自主学習」とは、

「子どもたちが、自分たちの興味があることについて、

自分で考えて取り組む」

というものです。

理念は素晴らしいのですが、現実は

「何もやらない」という生徒がほとんどです。

そのため、「反復練習」をする経験を積まずに

成長している子が増えているような気がします。

ご家庭で「反復練習」を

学校でやらなくなっている以上、

ご家庭で「計算」「漢字」などの反復練習は

意識して取り組ませる必要があります。

これから夏休み、というご家庭が多いと思います。

本屋で売っているドリルで構いません。

毎日少しずつ「計算」「漢字」を練習するように

していただければと思います。

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猿田 典明

長野県安曇野市で学習塾をしております。主に小中学生を指導しています。

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