こんにちは、小嶋です。
今回はシスコシステムズが出しているクラウド管理型ネットワークMerakiの製品MXシリーズをご紹介いたします。
MXはセキュリティ＆SD-WANの機能を持ったルーター製品です。

MXの設定項目のひとつにスタティックルーティングがあります。

MXは自身の管理ネットワーク、およびAutoVPN、ClientVPNに対して自動でルーティング情報が作成されます。また、AutoVPNで接続されたMX間でルーティング情報を共有できるので基本的にはルーティング設定は必要ありません。
しかし、UTMを通過させたりルータが多段構成となっていたりすとスタティックルーティングを設定しないといけないケースも出てきます。

1. [Security & SD-WAN]-[Addressing & VLANs]を選択します。
2. [Routing]-[Static routes]の項目の[Add Static Routes]を押下します。
3. [Name]、[Subnet]、[Next hop IP]、[In VPN]を入力します。
   ※[In VPN]はAutoVPNで接続されたMXに対し、該当ルーティング情報を共有するかどうかの設定となります
4. 設定を保存してください。

以上です。

また、MXのスタティックルーティングはUpLinkに対しては適応されないという制限があります。そのため、回線を2本使って宛先ごとに使用回線を振り分けるSD-WAN的な使い方はできません。UpLinkに対する振り分けは別の設定が用意されています。
次回はこのSD-WANの振り分け設定について紹介したいと思います。

The following two tabs change content below.

• この記事を書いた人
• 最新の記事

小嶋 明寿

最新記事 by 小嶋 明寿 (全て見る)

• Cisco Meraki セキュリティ＆SD-WANのFirewall設定方法2 - 2023年2月7日
• Cisco Meraki セキュリティ＆SD-WANのFirewall設定方法 - 2023年1月14日
• Cisco Meraki セキュリティ＆SD-WANのSD-WAN設定方法 - 2022年10月10日