「大人になって勉強ってどうすればよいの?」って聞かれた。
聞いた人は学生時代に学校で授業を受けるだけで予習や復習をしない人でした。
つまり、教科書の内容を覚えて試験で高得点を取るための作業がその人にとっての勉強の意味だった。
なので、まず勉強ってなにかを説明した。
勉強とは
・仕事で役に立つこと
・好きなこと
をより効率よく、高い成果を出せるようにすることが勉強だ。
その目的は自己実現とか自己満足を目標としている。
「仕事で役に立つこと」を学べば、自分の市場価値が高くなり、給与が上がる。人間が自己実現とか自己満足をするためにお金が必要であり、お金が多く稼げることは幸せになりやすい。
「好きなこと」を学べば、自分の人生に満足できる。お金にならなくても、人生が充実する。
「君はなんで勉強するの?何を勉強したいの?」って相手に聞くと「上司に勉強しろ。資格を取れ。」って言われた。つまり、その勉強は「仕事で役に立つこと」を学べと言っている。
じゃあ、なんで今勉強するのか。
彼は建設関係の現場で働いているが、まじめに仕事をしてきた。現場の仕事について十分な技量をもっている。
なので、「上司に勉強しろ。資格を取れ。」とは「特別な技術を持て」か「人の上に立てるようになれ」ということだ。
結果をいうと「人の上に立てるようになれ」という意図だった。
現場の作業をする人間ではなく、現場で人をまとめるリーダーになることを求めれれている。
リーダーになるにはどうすればよいのか?と聞かれたので、
建設現場のリーダーになるには資格がいる。(正確には資格を持っている人が必要でその人がリーダーになりやすい)なので、資格の塾に通え。今まで予習復習をしなかった人にいきなり家で一人で勉強しろはハードルが高い。ほとんどの人ができない。なので、勉強のスケジュールとかは塾で立ててもらい。塾で学んだことの復習を家でするように言った。彼はそのまま実行し、結果資格を取った。
資格の試験が終わり合格の通知が来る前に会った時に「資格がとれたら、次は何をすべきか」を彼と相談した。彼はリーダーをやったことがないというので、やり方を知りたいと言った。
やり方は色々あるが会社でいきなり、リーダーをやるのは気が重いなら、地元で野球のクラブでも作って、そこでリーダーをすれば、リーダーとしての経験は手に入る。彼と私と我々の友人を集めてチームを作り、休日に練習している人に声をかけて、試合をしたりした。1年くらいでチームはなくなったが彼にリーダーとしての経験は随分詰めた。
彼は現場でリーダーはまだやっていない(今はサブリーダーをやっている)が、十分な活躍をできるだけの経験と資格があり、彼自身もできそうだと言っていた。
彼がリーダーになれたるのは素直であるという魅力があるからである。素直なので、言われたら数十万もする塾に通い、資格をとり、友人たちの信頼があるからチームを作れ、経験を積んだ。
彼にリーダーになるために色々やったけどどうだった?と聞いたら、「大変だったけどやってよかった。現場でリーダーもやれそう。ただ、大変だったので、しばらくはゆっくりしたい。」と言っていた。
私は彼に教えることで自分を振り返り、分析し、いくつかの改善があった。彼に色々と教えたが、彼から色々と教わった。
同じようなことを別の人ともやったができない人もいたその違いが何かは分からないが、彼は成長できる素質があったからできようになったと思う。