一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • Singular they〜単数形のthey〜

theyという代名詞。

学校では、He(彼)She(彼女)It(それ)の複数形で、彼ら/彼女ら/それらの意味、複数形だから、be動詞はare、wereと教わったと思います。

これが今、単数形で

They is ~ とか
They was ~ と

使われることが普通になってきています。

日本で言うところの、ユーキャンの「新語・流行語大賞」のようなもので、Merriam-Webster’s Word of the Year(ミリアムウェブスターの「今年の言葉」)というのがアメリカにあり、

2019年にはこの単数形で使うtheyが今年の言葉に選ばれています。

オリジナル記事はこちら

英語の単数形の代名詞は、HeかSheしかないため、男性か女性かわからないと話がしづらい、と言うのは通訳をしていていつも思っていたこと。

私は今回初めて知ったのですが、性別が特定できない文脈では、heやsheの代わりにtheyが使われることが古くから(記事によると600年以上前から)実はあったそう!

最近では、性別の多様性が認識されだして、性別が男か女かの2択ではないことがオープンになってきたことからも、2019年9月に、「ノンバイナリーの人について使う3人称単数形の代名詞」のtheyの用法がMiriam-Webster辞典に追加され、それが2019年の今年の言葉に選ばれました。

私がこのtheyの用法に気づいたのは、定期的に届くアメリカのメルマガのライターさんが名前の後に (they/them) のように呼ばれたい代名詞を入れてるのを目にするようになったから。

Twitterのプロフィールやメールの署名、会議の名札などで、代名詞としてtheyやthemを目にすることが多くなってきているようです。

私が大好きな海外ドラマでも、娘がトランスジェンダーとわかり、その友達(生物学的女子)のことをthey/themと呼ぶことに慣れない両親が
描かれていたり。

こんな風に時代の変化に伴って使われ方が変わっていく言葉たち。

they is ~をバツにしちゃう時代遅れの先生にならないようにいろんな方面にアンテナ立てておかないと!

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中村 薫子

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