日本のテレワークでの仕事の能率が伸び悩んでいる理由と解決策
日本では、テレワークの導入によってワークライフバランスが向上したにもかかわらず、なぜ仕事の生産性は他の国に比べて伸び悩んでいるのでしょうか?考えられる理由としては、下記の2点があげられます。
• デジタル化が進んでいない
• 業務の進みを把握しづらい
デジタル化が進んでいない
日本の回答者の7割以上が、紙文書の作成・ファイル管理といった業務に「デジタルツールを導入してほしい」と希望しています。テレワークで仕事を行ううえで、通信環境の安定化はもちろん、デジタルツールの使用は欠かせません。紙でのやりとりが多く残る日本では、企業でのIT機器やツールの導入といったデジタル化が進んでおらず、テレワークでスムーズに業務を進めるための環境が十分に整っていないのが現状です。テレワークでの仕事の能率をアップさせるには、紙文書でのやりとりをいかに減らせるかが重要なカギとなります。企業はデジタルツールを積極的に導入し、対面ではなくオンラインでやりとりを完結させることが業務の効率化につながるでしょう。
業務の進みを把握しづらい
日本では目に見える成果だけではなく、仕事に向き合う姿勢といった成果を達成するまでの過程を従業員の評価に含めている企業が多くあります。しかしテレワークが普及したことで上司と部下のコミュニケーションが減り、オフィス勤務と同様のマネジメントが難しくなりました。そのため上司は部下の様子を細かく把握できず、仕事に対して適切なサポートや評価を行えません。また部下も上司と話す機会が少なくなることで、仕事に関する些細な質問などを相談しづらくなり、結果的に生産性の低下につながってしまいます。テレワークで上司と部下がリアルタイムで会話をするには、メールよりも手軽にやりとりできる「Teams」「Chatwork」「Slack」といったチャットツールの活用がおすすめです。仕事の能率をアップさせるためには、チャットツールをうまく使い、上司と部下のコミュニケーションを意識的に増やすようにしましょう。