数年前に外資系ベンダーでNW機器の導入業務を実施している際に
冗長化設定をいくつか実施してきました。
今回の現場でもNWの冗長化について触る機会があったので、
どういう仕組みがあるのかを紹介したいと思います。
①LAG(ポートチャネル)
ラグといいます。これは、ケーブルの冗長化設定で、
NW機器同士を複数のケーブルで接続し、1本に障害が
起きてももう一方の回線で通信が可能です。
②スタック
NW機器を複数台接続し、1台のように見せる冗長化構成です。
1台でも稼働していればNW疎通が可能です。
③STP(スパニングツリープロトコル)
冗長化された複数の経路を構築できる冗長化構成です。
ループするとブロードキャストストームが発生するので、
普段は任意のポートをブロックし、パケットがくるくる
NWを回らないように制御しています。
④VRRP
L3レベルの冗長化プロトコルです。
仮想IPを稼働系スイッチと待機系スイッチで付け替えることにより、
冗長化を行っています。
もういっちょマニアックなところで、
⑤ポートリダンダント
片一方のポートがアクティブの場合は、もう一方のポートを
ダウンさせ、アクティブポートに障害が発生した場合にもう一方のポートを
アクティブにします。
こう見るといろいろありますね。
ベンダーごとに設定方法とか若干違うので実装する際は
マニュアルを確認しながら設定することをおすすめします。