定年までモノつくりの分野に携わってきたのですが、40年+10年の間に経験した大きな変革について書こうと思います。
+10年と書いたのは、大きな変革の波がやってきたのは、自分が中学生のころ。
何があったかというと、マイクロコンピューターの誕生です。
Appleなんかもこの時期に創立されたと思います。
その後、一般の電子機器にもマイクロコンピューターが浸透していくことになります。
アナログ機器はそれから十数年後にディジタルに置き換わっていきました。
それを加速させたのが、Digital Audio Disc の登場でした。
その形状から Compact Disc -> CD の呼び名が一般的でしたけど。
エジソンの蓄音機以来、レコードの原理は全く変っていなかったわけですが100年目の大発明 みたいなキャッチフレーズで登場しました。
当初は、売れ筋のアーティストだけがCD化されていきましたが、時がたつにつれて、扱いのデリケートなレコードプレーヤーを持つ人が減ったせいか
過去のレコードがCD化されていきました。
パソコン化の波
当初、マイクロコンピューターを搭載したパソコンは、「マイクロコンピューター」とそのまま呼ばれていました。
それだけ、当時のコンピューターは大きな物だったわけです。
また、OSと呼べるものは積んでおらず、大学などで使われていた簡易なプログラム言語であったBASIC言語を搭載、付随の編集機能があるくらいの代物。
立ち上げると ~Microsoft の文字が最初に表示されていました。
そう、これがMicrosoftの最初の製品です。ビルゲイツ自身が自分で打ち込んだそうです。
そのBASICの仕様はメーカーによって方言があったため他社のコンピューターでは動かないというもので、秋葉原のパソコンショップではパソコンメーカー別に
ソフトが並んでいました。
パソコンと呼ばれるようになったのは、NECのPC-9801の何代目かが出たあたりと記憶しています。
その頃になると組み込み用マイクロコンピューターも多く出回るようになりましたが、開発には高額な周辺機器が必要でどのマイコンを使うか慎重に検討が必要な時代でした。
そしてIBM-PCの登場です。
IBMのPCは少し前から、それなりに有ったのですが、一般的になったのはMS-DOSが出てからです。
ここから OS というものが認識され始めることになります。
ビルゲイツは良くコンピューターの申し子 という方がいますが、それは違います。
商売上手 が正しいです。
BASICは著作権のあいまいなものを商品化して、MS-DOSは弱小ソフトハウスが開発したものを買い、当時のIBMの要求に従って改修してIBMに納入。
OSやパソコンのプラットホームが共通化されたことでどこのソフトハウスも機種を気にせず、ソフトを生み出していきました。
そして、設計はCAD時代へ突入していきます。
事務作業も、ロータス社の出した表計算ソフトにより加速していきます。
この頃はまだMS-DOSです。(1980年代)
次回に続く