前回の続きを書きます。
パソコンの発達過程で、AppleはAppleLisaというコンピューターでGUIを導入しましたが、あまりにも高価で売れ行きは芳しくなかったそうです。
ちなみに Lisa とはスティーブジョブス氏の娘さんの名前だそうです。
次に出したのがApple Machintosh です。
Machintosh(以下Mac)の優れた点は、すでにネットワークの概念を取り入れ、Mac同士ならLANが簡単に作れたことです。
自分も、見よう見真似で簡単なLANを構築していました。
Windowsも実験的な製品として3.1というバージョンが出ていました。
そこにやっと95が発売されました。
95はちょっと遅れた製品と感じたのは自分だけではなかったかもしれません。
ネットワークや通信機能はあまり重視されていなかった結果、翌年位から始まるインターネットへの対応がなされてなく、Macユーザーは早々に始めていた
インターネットを始めるには、IEの登場を待たなければなりませんでしたね。
Macはネットスケープナビゲーターというソフトが格安で(秋葉で500円)入手できました。
IEがやっと出た事でWinユーザーもインターネットが閲覧できるようになりましたが、このIEがとんでもない仕様で、マイクロソフトがそこまでやるか?
という仕様でした。
一部のHTMLの解釈をマイクロソフト独自の解釈にしてしまったことから、ブラウザーによって表示される内容が違う。という現象が発生。
これも自分がブルゲイツ嫌いの原因です。
ネットがモデムの288Kbでの通信からデジタル化して高速になってくるとさまざまなサービスがネット上で提供されるようになり、便利な世の中が形成されてくるようになります。
衝撃を与えたのが NTTのi-modeでした。
これは携帯電話をただのおしゃべりの道具から文字通信、画像通信の機械に変えましたね。
発案者は NTTの夏野氏という方です。
インターネットの拡大が、ハードウェア設計者に安価なCADなどを提供してくれたおかげで、数十万とか数百万もするCADを買う余裕のない弱小メーカーなどにも電子回路CAD
やPCB-CADの普及をもたらし、開発環境は一挙に高効率化へと向かいます。
さらには、回路シミュレータ等も発達し、モノを作らなくてもPC上でシミュレーションするだけで電気の挙動が分かったり、あらゆる分野がシュミレーション可能な時代へと突入していくことになります。
これが、私が社会人になってから40年間で経験した技術革新です。
最近はVR技術で疑似体験することで設計の不具合も事前に検討が出来るようになってきています。
新技術が自分の仕事に、どう応用できるかを常に考えていると、夏野氏のように時代の先駆者になれるかもしれません。