誰もこのことを言わないけど、人生は交渉の連続だと思う。
まず、親からある程度独り立ちするときは、親と交渉して生活のサポートをしてもらうことが重要だ。
子供がある程度大人になりつつあると認識した「まともな」親は、子供を赤ん坊のように甘やかしたりしない。
子供の方もやりたいことがあったら親にアピールして、サポートをこぎつける必要がある。
社会人になってからも当然のことながら、至るところで交渉が絡む。
今の時代、給料がエスカレーター式に自動的に上がっていく会社は少ない。
自分で価値のある仕事結果を提供し、給与交渉をしていく必要がある。
また、恋人を作る、結婚を申し込む、等々も交渉だ。
親に甘えるかのように第三者の女性に甘えてもうまくいくわけがない。
今から振り返っても、生活の結構なシーンで交渉がふんだんにあった。
日本人は自分を表現するのが下手と言われているが、まさにそうだと感じる。
私も10代・20代どころか30代でさえ交渉が下手で、自分の欲求を相手に提示できなかった。
自分の欲求を言葉にし、相手に提示できるようになったのは40代からだ。
社会は交渉で成り立っているということを理解し、コミュニケーション力も年相応に見に付いてうまく世渡り出来るようになってくると、生活が面白くなってきた。
一般的に欲が無いと見られがちなZ世代も交渉周辺の面白さが分かってくれば、人生に欲が出てくるかもしれない。
このあたりは、当然のことながら学校では教えてくれない分野なのだ。