一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

東洋医学には、「気滞」と言う言葉があります。
仕事や家庭などでの精神的ストレスでイライラしたり、不安、憂鬱感を感じりしますよね。
それにより、自律神経系の緊張やコントロールができなく不安定な傾向になったりします。
そういった際に、東洋医学では「気=元気とか生きていくために必要なエネルギーみたいな物」が身体の中で巡るはずなのに巡らなくなります。その状態が気が滞ると言う事で「気滞」と表現します。
皆さんも振り返ってみると、あるのではないでしょうか?
私生活や仕事のストレスでも感じる事あると思います。
普段私は、アスリートと接することが多いのですが、元気で、一見だけパワフルな選手たちであっても、試合に出れないストレスや怪我による復帰に向けての不安など、ネガティブなことを起因に「気滞」と思われる症状に出くわすことも多々あります。

気滞の症状とは…

・イライラしやすいなど精神が不安定に
・のどに何か詰まっているような違和感
・胸やみぞおち部分が張って苦しい
・胃やお腹が張る、げっぷやおならが多い
・生理周期がバラバラ、生理前に胸が張る

「気滞」の状態だと、ささいなことで怒りやすくなったり、なんとなく不安に陥ったりします。気が停滞することで、悪い気が溜まってしまうだそうです。
気の状態が良ければ感じないことでも、「気滞」の状態になってしまうと、様々なことがストレスに感じてしまいます。その結果、自律神経が乱れ、たとえば顔は火照っていても足が冷たいなど、冷えとのぼせなどの症状が同時に起こることもあります。
また、眠りが浅くなるため、昼間でも眠くなったりして、やる気が減退します。顔色が暗く無表情になり、ため息が多いのも特徴のひとつです。
便秘と下痢を繰り返すことも多いです。
女性の場合は、月経の不順や、生理前には乳房が張って痛みが出る場合もあります。

気滞に対しての改善方法

セルフケアは、「気」の流れをよくするという、香の強いハーブや柑橘類を積極的に食事に取り入れる。
また、睡眠環境を整えて十分な睡眠をとることが大切です。
深呼吸も気の流れを改善しやすくなります。
なので、ヨガを取り入れるのも良いですし、もっと手軽に、寝る前やゆっくり出来る際に目を閉じて、ゆっくり深呼吸(例えば5秒で吸って10秒で吐くを10回行う)のもとても良い改善方法だと思います。

経穴(ツボ)も有効です。
効果的なのは、手のひら側の手首のシワから指4本分離れたところにある間使や、
足のすねの少し外側、膝と足首のちょうど中間あたりの高さにある豊隆などを気持ちいい程度の強さで押したり、家庭用のお灸をしてください。
肘から手首、足のすねを揉みほぐしても良いですし、肩甲骨の内側が凝っていれば、ストレッチポールやテニスボールでほぐしてみるのも良いと思います。

勿論、お近くの鍼灸院でプロの方にお話しを聞いて、頼ってみるのもありです。

ストレスが付きまとうご時世ですが、「気滞」という状態に陥りやすい事もあるかと思います。
是非皆さんの出来る方法で、自分なりのアプローチでしてみてください。

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関 智久

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