学習指導要領の変更により、
小学校でも英語の指導が本格的になって3年経ちました。
「小さいうちに英語に慣れておくことで、英語で苦労させたくない」
との親心でしょうか。
小学生で英語を始める人数は、確実に増えてきていると感じます。
現に、当塾でも「英語」を希望する小学生の数が増えています。
この流れ、しばらくは続きそうです。
「英語」に関する学習熱が高まるその一方で、
「漢字」に対する意欲が低下しているのが気になります。
小学生の指導をしていても、「漢字」が書けない、読めない生徒が
増えてきている気がしています。
これはちょっと問題です。
「漢字」が書けない、読めない、というのは、
国語に限らず、多くの教科に影響を及ぼします。
中学に入ると、学校の授業だけでは不十分です。
ある程度は自分で「教科書」「参考書」を読みながら
勉強を進めていく必要があります。
その際に「漢字」が読めないと、書かれている内容の
意味を把握することができません。
また、社会では、普段あまり使わないような「漢字」が
出てくることがあります。
普段使う漢字も満足に書けないのに、
そうした特殊な漢字は当然書くことはできません。
このように、「漢字」が身についていないと、
後々苦労することになります。
更に言えば、
「漢字」が覚えられない子は、英語を覚えるのも苦手
と感じます。
漢字に比べれば、アルファベットや英単語の方が
シンプルなつくりです。
なので、
「英語の方が覚えるのが簡単かな」
と思ってやってみるのですが、覚えられません。
母国語である日本語、「漢字」をきちんと身につけないと
外国語である英語は身につかない。
これが生徒を直接指導していて思う、私の実感です。