一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

最近はGoという言語を使うことが多くなっています。

昨年、もう少し応用力を身に付けたいと思い、参考書を1冊購入しました。
これまでGoではバッチ処理しか実装したことがなく、Webアプリケーション開発で使用するようなAPIなどを実装したことがありませんでした。そのため、GoでもAPIを作成する手法を身につけるべく、学習を始めました。

一通り参考書通りにコードを書きながら学びましたが、あまり理解できませんでした。
参考書の内容自体は良いものの、説明がお世辞にも分かりやすいとは言えず苦労しました。この参考書の口コミを見ると、多くの人が「説明が分かりにくい」と言っていたので、著者の説明の仕方に問題があるのは間違いないようでした。

しかし、それ以前に私が痛感したのが、私自身のGoの基礎知識が不足しているということでした。
基礎についてはある程度は身についていると思っていたのですが、全然足りていないと感じました。

そこで、急がば回れで、基礎からもう一度勉強し直すことにしました。
基礎の参考書は1冊持っていましたが、数年前に出版された参考書でバージョンが古くなってしまったので、新しい基礎の参考書を1冊購入して読み込みました。完全に理解できている部分は読み飛ばし、怪しい部分、全く分かっていなかった部分の理解に努めました。

一通り基礎の学習をした後、再度、理解できなかったWebアプリケーションを作成する参考書を読みました。
相変わらず説明は分かりにくなと思いつつも、以前よりも格段に理解力が高まっているのが実感できました。スラスラと読めて面白いように頭の中に入ってくる。基礎がしっかりしていると、応用知識は自然と頭の中に吸い寄せられて来ると聞いたことがありますが、まさにその感覚を実感しました。

当たり前の話ですが、基礎は土台です。
土台がしっかりしていない土地に建物を建ててもすぐに壊れてしまうように、基礎知識が不足していると、その上に知識を積み上げることは困難です。

ただ、厄介なことに基礎知識の習得は大抵面白くないです。
基礎なんて簡単だからと軽視してしまいがちですが、実は一番難しいのが基礎知識をしっかり身につけることなのかなと考えています。これはプログラミングに限らず、どの分野でも言えるのではないでしょうか。
結局、一番基本に則ったやり方をするのが、一番楽になる方法なのだと思います。

プログラミングにおいてはChatGPTなどの生成AIでかなりクオリティーの高いコードを生成してくれます。
しかし、万能ではないので誤ったコードが生成されることも珍しくありません。
その時に、生成されたコードの内容、どこが間違っていて、どう修正すれば良いのかが分からないと、不具合を埋め込むことになります。

ここで重要になってくるのが基礎知識です。
AIが生成してくれたコードの内容をしっかりと理解できる能力。これは基礎がしっかりしているからこそ、身に付けられる能力です。今後AIを活用するケースは益々増えると思いますが、それに伴って、基礎知識を身につけることの重要性も高まってくると個人的には思います。

つまずいたら急がば回れ。基礎知識不足を疑って、基礎からやり直してみましょう。

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山村 隆司

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