こんにちは、永田です。前回投稿より3ヵ月以上空いてしまい申し訳ありません。
少し言い訳を含んでしまいますが、2024年4月5日本番カットオーバーを無事迎えることができましたが、それまでは怒涛の作業追い込みが行われました。テストが2~3ヶ月遅延していましたが、予定していたテストをカットして、本当の意味での必要最低限のみを品質保証することでテスト完了することとなりました。その必要最低限を保証するのにも非常に時間を要し、平日だけでは足りないため、土日等の休日作業を余儀なくされました。そのため、2024年1月~3月はほぼ無休に近い状態で作業を行わなければなりませんでした。
なぜ必要最低限の品質保証にこれだけ時間を要してしまったのかを振り返ると、これまでのテストは設計時に作成した設計書通りであることを確認していました。この設計書も自分たちで作成したもののため、設計書通りにプログラムが作成されているかの確認のみのため、障害も比較的に少なく、障害解消もそれほど苦労なく対応できていたかと思います。強いて言えば、設計者が異なると実現のさせ方の特徴が異なるため、どちらの特徴に合わせた修正を行うのが最適かと検討するのに悩む部分もありました。非常に人が多くかかわったプロジェクトであるほど、この考え方の統一性が大事なのだと思いました。しかし一方で制限が多いプロジェクトであると、その理解と対応に時間がかかってしまうデメリットもあるため、やむ負えないところなのかと思いました。
それに対し、直近まで行っていたテストは、現在本番稼働している現行システムと出力結果を完全一致させることで品櫃保障させるものでした。本来このテストが非常に明確で結果として分かりやすいテストですが、完了させるまでに約6ヵ月を要しました。テスト開始当初は現行システムの結果を取得することと、現行システムの結果と新システムの結果を比較するツールの作成、検証に時間を要し、約3ヵ月かかってしまいました。ここは残念ながら準備不足というのは否めず、テストを通してブラッシュアップしていけばいいだろうと簡易的なツールだけ準備して開始したことが原因だと思います。またここで問題が発覚し、ここまでにできていた比較は全サブシステム共通項目であり、自サブシステム独自の項目については正しく比較できていませんでした。この問題解消にさらに1ヵ月を要し、ここからテスト完了に向けて人海戦術での作業追い込みを行うこととなりました。この作業の中でも多数の不一致項目が検出され、多くは設計時からの不備であることが分かりました。その都度、現行ソースの解析を行い、設計書の不備を検出して修正を行う作業を繰り返し行いました。計画していたケースを全て完全一致させるまで本番カットオーバー直前までかかり、なんとか自分自身の担当機能は間に合わせることができましたが、一部機能はテスト完了することができず、本場カットオーバーを延期せざる負えなくなりました。現在も継続してテスト実施中となりますので、次回この状況についても投稿したいと思います。
現時点で本番カットオーバーから3週間経過しましたが、担当していた機能についてはまだ処理が1件もされていない状況です。担当以外のサブシステムでの障害が多発しており、担当機能までたどり着くことができない状況とのことでした。そのため、6~7月頃から本番処理が本格的に始まるものと思われ、ここからまた稼働が高くなるのではないかと予想しています。また、新システム開発に伴いこれまで控えていた新商品発売も来年度予定との話があり、このシステム開発も今年実施していくようです。本番カットオーバー後初めての保守開発となるため、作業手順や品質担保のためにやるべきことを整理、準備をしていく必要があると思います。早いタイミングでの検討が今後の稼働が高くならないための対策になるので、できるときに進めていきたいと思います。