こんにちは、永田です。
今年の4月に無事カットオーバーを迎えました保険システム開発を行っているフリーランスです。約5年の開発期間を経て、メインフレームでCOBOLを使用していた契約管理システムを、サーバーでJAVAを使用したシステムへ全面刷新に成功しました。業界では史上初ではないか、と言われています。この5年というのはこの構想が始まってから数えて第4期にあたります。じつは、その前に約12年、第1期~第3期を行ってきた先人のおかげのところがかなりあります。私たちはこれまでの実績を引き継いでスタートしましたが、やはり一筋縄にはいかず、試行錯誤をした5年であったな、と思います。それでも、本番カットオーバーできたことは輝かしいことであり、胸を張って伝えたいと思っています。
前回の投稿では、本番カットオーバー直後ということもあり、障害が頻繁に発生していたため、その対応状況について報告させていただきました。その後も発生する件数は落ち着いてきたものの、障害解消させても次の障害が発生しており、常に障害対応をし続けている状態でした。また、障害の原因より派生して同様の障害が潜在していないかを確認するようにしたところ、別のプログラムでの障害も発見することができました。本番処理で障害が発生させてしまうことは良くないでしょうが、これを機会にシステムがきれいになっていくと思うと、悪いことではないと思いながら対応しています。そのような事もあり、これまでより障害解消までの時間や工数が増加していますが、緊急対応が必要な障害が少なくなったこともあり、お客様の了承を得た対応しています。
本番カットオーバーしてから3ヵ月が経過しましたが、予想になりますが、まだ本番障害が発生し続けると思われます。その理由として、開発期間のテストで確認したことは想定範囲内の契約状況と入力内容まででした。本来のシステム開発でのテストでは、ユーザー部門による打鍵確認(UAT)、システム部門でのテストケースによらない任意入力での打鍵確認(モンキーテスト)など、一般的に必要とされているテストが足りていないからです。本番処理でそれらの気づけていない不具合が潜在しており、今後もそれらが表面化されるものと思われます。
今後も本場稼働の状況について投稿させていただきます。