6月に終わったイチゴがまた始まります。月日の経つのは早いものです。
イチゴ農家として、次のシーズンに向けたハウスの準備が佳境に差し掛かっています。まず、ハウス内の土への施肥を行います。これは、土壌の栄養バランスを整え、イチゴの健全な成長を促すために欠かせない作業です。適切な肥料を選び、均等に散布することで、土壌の肥沃度を高めます。
次に、ハウスの土の消毒を行います。これは、土壌中の病原菌や害虫を除去し、健康な苗を育てるために重要です。薬剤を使用して土壌を消毒し、数日間放置して効果を発揮させます。この作業により、病害虫の発生を防ぎ、苗の健全な成長をサポートします。
苗の摘葉も重要な作業の一つです。摘葉を行うことで、苗の生育を調整し、強い株を育てることができます。不要な葉を取り除くことで、光合成効率が向上し、苗の成長が促進されます。また、摘葉により風通しが良くなり、病害虫の発生を抑える効果もあります。
さらに、苗を夜冷処理することで、花芽を作る準備をスタートさせます。夜冷処理は、苗を一定の低温環境に置くことで、花芽の形成を促進する方法です。この処理により、次のシーズンに向けて早期に花芽が形成され、収穫時期を調整することができます。
最後に、次のシーズンのイチゴ用資材の発注を行います。肥料や農薬、育苗用土、受粉用ミツバチなど、必要な資材をリストアップし、適切なタイミングで発注します。これにより、シーズン中に必要な資材が不足することなく、スムーズな栽培が可能となります。
毎年、気象条件や病害虫などいろんな条件が変わりますが、それに対応しながら作業を進めています。
これらの作業を通じて、次のシーズンに向けた準備が整い、健康で美味しいイチゴを栽培するための基盤が築かれます。