一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 令和の米騒動

最近令和の米騒動が話題になっていますが、今回の米騒動に関しては複数の要因があると考えています。

私が要因と考えていることを箇条書きにしていきます。

①オイルショックのようなパニック行動

メディアで米が足りないと放送することにより購入しておかなければ無くなると不安にかられ必要以上に購入する人が増えて、それによって売り場から米がなくなるということが繰り返される連鎖が起きている。

②政府の無策による在庫不足

無くなったと放送が特に増えたのは8月に入ってからのように思う。1ヶ月以内に新米が出てくることを考えると備蓄米を放出すれば今回の騒動にはならなかった。足りなくなりそうということは数ヶ月前から公表されていたので、準備期間は十分にあったはず。

③生産者の減少

今まで生産の中心となっていた小規模農家や兼業農家が何年も前から作れば作るほど赤字になる金額でしかJAに買ってもらえないため、ここ数年の肥料や資材の高騰で限界がきたこととと農家の高齢化が止まらず離農が増えている。

④需要の減少による輸出販売

国内需要が減り続けることからJAも含めて海外に販路を求めて販路開拓していた。数年前からの円高により海外でコスト競争力がつき採算に乗ってきたため販売数が伸びており、輸出が増えた分国内に回る量が減った。

他にも要因はあると思いますが、主に上記かなと思っています。

今回の騒動が引き金になり2024年産の買取価格が大幅に上昇しています。あと数年かけて採算が取れる範囲まで価格が上昇すれば生産量も増えて来るかもしれません。

少子高齢化が進んでいるから米の需要は減ると何年も前から言われていましたが、日本人では労働力が足りないから外国人の雇用を増やす政策がとられています。雇用するのは日本人がやりたくない体力仕事が中心だと思います。体力仕事をするには炭水化物が必要なため、日本国内の需要は減らないのではないのではないでしょうか。更に、円安にすすんでも輸出先の確保ができるようであれば米の需要はまだまだ伸ばせる可能性があります。

話が逸れましたが、今回の件から政府には今後の農政をどうしていくか再考してもらうのはもちろんですが、一番は最終的に利益を得る消費者に、将来に渡って安定してご飯が食べられるには消費者としてどうしていくべきかを考えていただきたいです。

 

 

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佐藤 文博

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