一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 自律神経の乱れで起こりえること。

自律神経失調症とは、不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる、様々な身体の不調のこと。はっきりした内臓や器官の病変によるものではないため、症状の現れ方もとても不安定です。

自律神経失調症になると、身体の一部が痛む、精神的に落ち込むなどの症状が現れますが、人によって様々で、複数の症状が重なって現れたり、症状が出たり消えたりすることもあります。そこで治療は、心身両面から行う必要があります。

まず、自律神経失調症として現れる主な不調や症状について書いてみますと、頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ・手足のしびれや痛み・胃の不快感や吐き気・下痢・便秘・肩こり・筋肉の痛み・生理不順・早漏・射精不能……驚くなかれ、ざっと挙げただけでもこんなにたくさんの症状が、単独あるいは複数重なって現われるのが、自律神経失調症なのです。

そのほかに、全身症状として、めまい・微熱が続く・倦怠感・疲れやすい・フラフラして力が入らない・ほてり・食欲がない・睡眠障害(安眠できない)・朝、起きるのがつらい、などがみられます。また、精神症状として、イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込む、などがあります。

自律神経失調症はどのように治療する?

治療は、症状、タイプ、原因によって、心身両面に働きかけるように、基本的には、薬物療法で症状を緩和し、カウンセリングなどの心理療法を行なわれます。また、治療に関連して、体質・性格・生活スタイル・生活環境といったことについても注目し、必要ならば改善していきます。

リラクゼーション法などによるセルフコントロールも効果があります。

そのなかのひとつ自律訓練法は、催眠療法から発展したもので、自分で自己暗示をかけて睡眠に導くことで、心身の緊張状態を緩和します。自律訓練法はコツを習得することで、体調をセルフコントロールできるようになるので、知っておきたい自己管理方法といえるでしょう。じょうずにリラックスできるようになれば、耐性を高めることもできます。

冬は、いろいろなイベントも多く、環境が大きく変わることも、しばしば。体調が変だと気づいたら、やはり、早めにかかりつけ医に相談するようにしましょう。

The following two tabs change content below.

福原 勝

最新記事 by 福原 勝 (全て見る)

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア