18日に内閣府から国内総生産(GDP)速報値(2020年1〜3月期)が発表されました。
物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.9%マイナス、年率換算で3.4%マイナスとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、輸出や設備投資、消費など軒並み急減となりました。消費税を10%に引き上げた直後の2019年10〜12月期の実質GDPは前期比年率で7.3%減であったことと比較すると、私の予想よりもマイナス幅はかなり抑えられたように感じます。ただ、2四半期連続のマイナス成長は景気後退入りとみなされます。更に問題は2020年4〜6月期のGDPです。年率換算で20%程度のマイナスになるのではないかと予想しています。まさに新たな経済ステージへの突入です。これまで統計指標をいじくってまで経済成長を演出してきたアベノミクスの終焉が迫っています。
一方、日本やアメリカをはじめ各国の株式市場は堅調そのものです。日経平均株価は20,000円を突破、下値を固めながら堅調に推移しています。さらにマザーズ指数に至っては既に暴落前の水準に到達しています。まさに不況期の株高です。各種テクニカル指標をみると過熱感が出ていますが、株価の動きに素直に追随するのも投資では重要な行動です。勿論、高値掴みのリスクもありますが、その場合は損切りをすれば良いだけの話です。キャッシュポジションを多めに、投資資金の一部を使ってトレンドフォローするという戦略がベストだと考えます。