今回から、小規模企業共済等掛金控除から説明していきます。
小規模企業共済掛金控除には2種類の控除があります。
⑤小規模企業共済等掛金控除
・個人型確定拠出年金
こちらはいわゆるiDeCoです。個人で運用する年金となりますが利用するかは任意です。
・小規模企業共済掛金
こちらは独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する退職金制度のようなものです。
では、今回は、個人型確定拠出年金について説明していきます。
最近はNISAをはじめたとした資産運用の話題をよく聞くようになったと思いますが、iDeCoとは個人で運用する年金です。私は、サラリーマン時代に企業型確定拠出年金に拠出しており、退職後にその拠出金をiDeCoに移管しました。そして、そのまま個人型確定拠出年金として運用を継続しています。
iDeCoの最大のメリットは、拠出した掛金が全額控除されることです。この節税効果は抜群です。私は、年間に拠出できる最大額まで掛金搬出して控除申請をしています。
iDeCoは年金積立という形の投資ですから、その投資に対して控除がなされるということは、実質、投資をした時点で利益がでているということになります。このように考えると利用しない手はありませんが、デメリットとしては、掛金は原則途中解約はできないことです。60歳までは受け取ることができません。よって、事業の規模(売上、利益)と日々必要とするキャッシュ、預貯金の余力のバランスから掛金の額を判断していただくのがよいかと思います。
あと、ニュース等でご存じの方も多いかと思いますが、令和6年、令和7年の税制改正でこのiDeCoの掛金上限がさらに引上げとなるようです。今後はさらならなる節税効果が期待できますのでまだ利用していない方には、ぜひお勧めしたいと思います。
次回は、小規模企業共済掛金について説明していきます。