一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ChatGPTを技術知識のまとめ役として使い倒すようになって、実感したことがある。

ChatGPTをライトに使っていたときは、X等で
「ChatGPTを信じすぎない方が良い。間違うことがある」
という投稿を見てもピンとこなかった。

しかし、技術知識について突っ込んで聞いて使っているうちに、彼がちょいちょい不正確や怪しいということに遭遇した。

例えば、

■パターン1
私「このパラメータをチューニングしたいので、最適な数値を教えて」
ChatGPT「AというパターンとBというパターンがあります」
私「(Bが私が求めていたものだ)」
私「Bについて出典を教えて」
ChatGPT「こういう理由でBを出しています」
私「(答えになってないな・・・)」
私「Bについて参考にした記事のURLを教えて」
ChatGPT「記事はありません。私がいろんな情報からまとめました」
私「(マジか・・・この情報使えないな・・・)」

■パターン2
私「こういうことしたいのでそのスクリプトをいくつか教えて」
ChatGPT「AとBとCがあります」
私「(Aを実行してみる・・・エラー!?)」
私「Aはエラーが出るんだけど、理由は何?」
ChatGPT「Aの△という宣言の中で□は使えません」
私「なんじゃそりゃ!?さっき候補で挙げたじゃん!!」

みたいに根拠不明だったりミスリードされたりする。

こういうポイントの見つけ方は、違和感を感じたりサンプルスクリプトを使ってエラーが出たりしたら突っ込んで聞いてみるということだ。
最終的にChatGPTは「白状」する(笑

力加減としては、8割信じて2割疑うイメージ。

とはいえ、ChatGPTを使いこなすと業務効率が非常に上がることは確かだ。
また、一番有益なのは自分にとって詳細は知らないがなんとなくそれがあるというは知っているという技術知識について、わかりやすくまとめてもらえるということだ。
どんなジャンルでも。
つまり、そのジャンルに詳しい人を細分化して雇わなくても、ミドルクラスぐらいまではそのナレッジをChatGPT一つで賄えてしまうのだ。
これはマネジメント上コストカット方面でインパクトがある。

個人でもChatGPTを使いこなせるようになると、使ってない人と比べると知識の幅広さ・情報提供の速さ等にかなりの差が出てくる。
自身のバリューが飛躍的に上がるだろう。

まだまだChatGPTに聞く癖がついている人は身の回りでは少ないと感じる。
特にリアルのエンジニアの現場では。

仮想通貨の世界は、情報の回転が速いのもあって使いこなしている人は多い。

ChatGPTを使いこなすスキル。
ぜひ、身に付けていこう。
今回の投稿で紹介した例も、その一つだ。

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今成 匡志

IT業界20年、その中でフリーランスSEは10年になる40代エンジニアです。 新卒と35歳のときにリストラに会った氷河期世代でもあります。 個人的に最も興味あるのは、技術メインではなく「仕事が出来て稼げるSEはどのような性質があるか?」という点です。 もちろん技術そのものにも興味がありますし、技術がどのように世の中に使われているか?ということにも興味があります。 上に挙げたような切り口から記事を書いていきたいと思います。

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