今回はドメインの仕組みについてざっくりと書きます。
実際に、ユーザーがあるサイトにアクセスした際の例も書きます。
◇概要
ドメインは、インターネット上で特定のウェブサイトやサービスを識別するための名前です。
これにより、ユーザーは難しいIPアドレス(例: 192.168.1.1)の代わりに、わかりやすい名前(例: www.example.com)を使ってアクセスできます。
以下に、ユーザーが特定のサイトにアクセスした際の仕組みを例とともに説明します。
◇ドメインの仕組み
⚫︎ドメイン名
ドメイン名は人間が読みやすい文字列です(例: example.com)。
ドメインは複数の部分から構成されます。例えば、www.example.comの構造:
www: サブドメイン
example: ドメイン名
com: トップレベルドメイン(TLD)
⚫︎DNS(Domain Name System)
DNSは、ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。
これにより、ブラウザが正しいサーバーに接続できます。
⚫︎実際のアクセスの流れ
例: ユーザーがブラウザで www.example.com を開いた場合
・URL入力
ユーザーがブラウザに www.example.com を入力します。
・DNS問い合わせ
ブラウザはDNSサーバーに「www.example.com のIPアドレスを教えて」と問い合わせます。
・キャッシュに情報があれば、直接返答します。
なければルートDNSサーバー→TLDサーバー→権威DNSサーバーの順で検索します。
・IPアドレス取得
DNSサーバーが、www.example.com に対応するIPアドレス(例: 93.184.216.34)を返します。
・サーバー接続
ブラウザは取得したIPアドレスを使って、該当するウェブサーバーに接続します。
・リクエスト送信
ブラウザは、HTTPリクエスト(またはHTTPS)を送信し、サーバーにウェブページのデータを要求します。
・レスポンス受信
サーバーはリクエストに応じてウェブページのデータ(HTML、CSS、画像など)をブラウザに返します。
・ページ表示
ブラウザは受け取ったデータを解析して、ユーザーにウェブページを表示します。
◇まとめ
ドメインは人間とコンピュータをつなぐ「翻訳ツール」のような役割を果たします。DNSのおかげで、私たちは覚えやすい名前でインターネットを利用できます。