毎度、お世話になります。
今月は、前回までのアリの巣状腐食に関連して、応力腐食割れについて記載します。
非常に稀ですが、特定の腐食媒を含む環境で、引張応力を受けた銅管に応力腐食割
れが生じることがあります。応力腐食割れとは、水・空気・引張応力・材料の割れ
感受性及び腐食媒が複合的に作用し発生するもので、これらの全ての条件が揃わな
ければ発生しませんが、施工後の環境により極めて低い確率で発生することがあり
ます。銅管の無加工箇所でのクラックによる冷媒漏れ等がこれに該当します。