一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • システムエンジニアとオリンピックとコロナウイルス対応~本番だけが本番じゃない、いつも本番~

まだ梅雨が終わりません。

少し暑くなりましたが、

コロナウイルスの脅威もとどまるところを知りません。

 

というわけで、突然ですが、

コロナウイルスと、来年開催予定の東京オリンピックと、そしてシステムエンジニア(インフラエンジニア)について思っていることを書いてみます。

 

 

はじめに

 

先月こんなポエムで

「高いレベルでの試行錯誤と鍛錬」を繰り返して

どんなところでも通用する人材になっていかねば

なんて意識高いことを書いてみた、

東京都在住、システムエンジニア兼PMO補佐のフリーランスです。

 

2020年の梅雨が終わり、オリンピックをやるはずだった夏が来る

 

ベンチャー系メーカー企業のプロジェクトに今年の4月からJOINし、

もっぱらテレワークで家にいる時間が圧倒的に多くなりました。

 

家にいてエアコンを使わなくても問題ない日も多く。

昨年の熱さとくらべると格別の過ごしやすさです。

梅雨が長引いているせいで、今年の夏は涼しいということなのでしょうか。

そんなことを考えていると。

 

 

「オリンピックを今年開催できたなら、マラソンも札幌にならなかったのに。。。」

 

 

なんてふと思ってしまいますね。

 

元々のマラソンコースは、

ちょうど僕の家の前を走ることになっていたので、

ベランダから観戦する気満々だったので残念なのです。

 

 

コロナウイルス(COVID-19)の広がりによって中止になったこと、

来年開催予定だが開催できるか危ぶむ声があること、

オリンピック中止を訴える方がいること、

など理解しております。

(会社上司がオリンピック反対、と聞きました)

 

 

「観戦で感染」は、したくない。だけど。

 

このおやじギャグがサムいから言いたくない、

とかそういうことではないです。

 

いろいろ考えることが多く、

またいつ終わるかわからないコロナ禍が続く限り、

「観戦で感染」なんてオヤジギャグが笑えないだけではなく、

人が集まるイベントすべてに恐怖を感じる方も多くいらっしゃることでしょう。

 

もちろん、一介のスポーツ好きとしては

オリンピック開催をしてほしいですが、

僕もいろんな意味でそのオヤジギャグを笑えないですね。

 

世界の多くで同じジレンマを抱えている状況ですが、

人が集まって、活き活きとできる催し物、イベント、スポーツなど

できるようになればいいなと心から思います。

 

そして、コロナウイルスと戦う最前線で働くみなさま。

様々な業種におよぶプロフェッショナルの働きで守っていただいていること、

肝に銘じております。

 

まずは三密を避け、マスク・手洗いを徹底して感染予防することで

みなさまの働きに報いたいと思います。

 

 

 

システム(インフラ)エンジニアとオリンピックとコロナウイルスの共通点

 

めちゃめちゃ雑ですが。

2つ共通点があると思ったので書いてみます。

 

 

1.褒められない努力があること

 

手柄を勝ち取るわけでもなく、

するべきことをする縁の下の力持ち、

社会の基盤として奮闘するプロフェッショナル。

 

そんな方々に(勝手に)共感し、

頑張りをたたえたくなるのは、僕が20代のころ、

SESでシステム(インフラ)エンジニアとして

勤務していたことも大きい理由になっています。

 

 

動いているのが当たり前、

止まると怒られる。

 

サーバ移行本番で、あれだけ周到に準備したのに

なぜか障害が発生する。

そして終わりなき原因探し(落穂。。。)

 

ほめられはしないが、

怒られはする。

 

無事にやり遂げた安堵感を先輩・同期と共有し、

そのまま飲みにもいかず次のタスクを残業までこなす。

 

忙しくなると残業自慢が始まるが、

いつしか誰もそんな話をしなくなる。

 

 

 

僕に技術がなかったから。

ワークライフバランスの観念がなかったから。

職場のカルチャーがそうだったから。

 

個人、職種、など前提や状況が違うので

なんでも一緒くたにするのは

申し訳なくなりますが、

ぼくにとってシステム(インフラ)エンジニアのイメージは

そんなものが根強くなりました。

 

 

30代になった今では、カスタマーエンジニア、

社内外のヘルプデスク、

PMOなど中間的な職務に活路を見出しました。

(技術から逃げた、という感覚はある)

 

なので少し当時とは違うのですが、

システムにかかわっていて今でも思うこととしては

「達成しても褒められない」って要素は

どうしてもあるのだなということです。

 

プログラマーになっていたら少し違っていたのでしょうか。

 

 

自分語りが多かったので恐縮ですが、

オリンピックとコロナウイルスについて。

 

 

オリンピックに出るようなアスリートも、

競技本番ではまぶしいばかりの賞賛を浴びますが、

日々のトレーニングやメンテナンスなどでは

褒められたりするようなことは少ないと聞きます。

 

それは、競技で成果を出すことがすべてであり、

その過程については、いいことかどうか、を測りにくいからと思います。

 

筋肉量が増えた、体脂肪を落とした、など

日々の指標やマイルストーンの達成をもって、

自分や仲間に承認してもらえることはあっても、

それが本当に欲しい賞賛なのではないと思います。

 

賞賛ではなく、自己実現のために達成する方もいるので、

一概には言えないかもですが。

 

 

また、オリンピックに関連して、

仕組みを整えたり、

競技会場や道路を建てたり、

選手以外でもインフラを作り支える人がいます。

 

彼らはオリンピック本番で

「賞賛」されることはないでしょう。

 

安全にオリンピックが終了してようやく

「評価」されるのだと思います。

 

 

 

 

そして、コロナウイルスに対応するプロフェッショナルについても、

治療にあたって命を守っておられることは皆知ってはいます。

 

無事患者が退院しても、大手を振って褒められることはないのでしょう。

あくまでも「治した」、つまり「良い成果を得られた」わけではないのだと。

 

 

賞賛されるのは「改善した」「向上した」「勝った」など、

プラスの価値を生み出したり、

競争で順列が高いところにたどり着いたりと、

上へ、前へ、加えて、といった価値を生み出したときなのでしょう。

 

 

やってあたりまえ、

大きくも小さくもなくこなすだけ、

達成しないとマイナスだが達成してもフラット、

そんな場合には賞賛は得られないのでしょう。

 

 

 

2.ある意味「いつでも本番」であること

 

前項と言っていることが矛盾するかもしれないのですが。

 

一時活躍し、成果を創り、

上へ、前へ、加えて、といった価値を生み出す前には、

何かしらの賞賛されない行為、仕事があるのだと思います。

 

 

システムエンジニアが行う運用保守業務のような問題なく達成すること自体が目的な作業。

アスリートが行うトレーニングのような日々の鍛錬や準備。

オリンピック本番に備えて仕組みや会場を作る作業。

医療従事者が行う安全対策、消毒のような、安心安全を作り出す作業。

 

 

このすべてが土台となって、

彼らが作った土台に載ったものが、

人が、イベントが、社会全体が、

上へ、前へ、加えて、といった価値を生み出すことができるのでは?

と思うのです。

 

 

そう思うと、賞賛されない時間は

賞賛される時間と同義なのです。

 

 

無理やりで極端なのですが、

全ての時間が試合当日、本番なのです。

 

 

 

僕なりの結論

 

システムエンジニアとオリンピックとコロナウイルス対応、

そのすべてに本番があり、

本番以外の時間も本番なのです。

 

 

なので、こうした褒められない努力をする人こそ、

いつでも本番で、

いつでも成果を創っている人なのだから、

より称賛されるべきなのではないでしょうか。

 

 

一時活躍する人も当然とても素晴らしい。

 

 

だけど、縁の下の力持ちで、

成果を支える人、物、仕事、すべても

同等以上に素晴らしい。

 

 

そんな思いで仕事に取り組みたいですし、

そんなメッセージを発していきたいなと思います。

 

 

僕はフリーランス、個人事業主なので、

良い意味で会社組織に縛られず

自己の選択でプロジェクトを決めています。

極論、すべての時間が自分の時間です。

 

だからこそ、

全ての時間を本番のように過ごしたい。

 

ずっと本番で過ごしていくと、

きっと誰かが、試合本番で成し遂げたアスリートに対するように

褒めてくれるだろう。

 

どんなことで賞賛されるかわかりませんが

(賞賛される前提が傲慢なのかもしれないですが)、

そんな気持ちで人に接し、

自分を認めて、

努力していきたいなと思いました。

 

 

結局は、

「アスリートのように」

「「高いレベルでの試行錯誤と鍛錬」を繰り返していく」

と言っていた先月と近い話になってしまいましたが、

今が勝負時!と思って踏ん張っていこうと思います。

 

以上です。ありがとうございました。

 

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