一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 7.天候や路面状況に応じた運転をする

天候や路面状況に応じた運転をする

運転中の安全を確保するためには、天候や路面状況に応じた適切な運転を心がけることが重要です。晴天時と悪天候時では、路面の状態や視界が大きく異なり、通常の運転と同じ感覚では事故につながる可能性があります。本記事では、天候や路面状況に応じた運転のポイントについて解説します。

1. 天候ごとの運転のポイント

(1) 雨天時の運転

雨が降ると、路面が滑りやすくなり、視界も悪化します。雨天時の運転では、以下の点に注意しましょう。

速度を落とす:雨の日は制動距離が長くなるため、通常よりも速度を落として走行する。

車間距離を広く取る:前方車両との距離を十分に確保し、急ブレーキを避ける。

ワイパーを適切に使用する:視界を確保するため、ワイパーの速度を適切に調整する。

ヘッドライトを点灯する:昼間でも薄暗くなることが多いため、ヘッドライトを点灯し、自車の存在を周囲に知らせる。

(2) 雪道・凍結路面での運転

雪道や凍結した路面では、スリップの危険性が高まります。安全運転のために、以下の対策を講じましょう。

スタッドレスタイヤやチェーンを装着する:冬季の降雪地域では、適切なタイヤを装備することが不可欠。

発進・停止はゆっくり行う:急発進や急ブレーキはスリップの原因となるため、ゆっくりと操作する。

下り坂やカーブでは特に慎重に:スリップを防ぐために、エンジンブレーキを活用しながら減速する。

橋やトンネルの出口に注意:橋の上やトンネルの出口は特に凍結しやすいので、慎重に通過する。

(3) 霧が発生した場合の運転

霧が発生すると視界が大きく低下し、対向車や歩行者を見落とす危険があります。

フォグランプを使用する:ヘッドライトのロービームとフォグランプを併用し、視界を確保する。

不要な追い越しを避ける:視界が悪いため、無理な追い越しは避ける。

スピードを抑えて走行する:視界不良時には、通常よりも速度を落として安全を確保する。

(4) 強風時の運転

強風が吹くと、特に高架橋やトンネルの出入り口で車体が流されやすくなります。

ハンドルをしっかり握る:突風に備えて、しっかりとハンドルを保持する。

速度を落とす:風に流されにくくするために、スピードを控えめにする。

大型車のそばを走行する際は注意する:トラックやバスの横を通過する際に、風の影響を受ける可能性がある。

2. 路面状況に応じた運転のポイント

(1) 路面が濡れている場合

雨が降った直後の道路は特に滑りやすいため、注意が必要です。

急な操作を避ける:急加速や急ハンドルはスリップを招く。

マンホールや白線の上を避ける:特に濡れたマンホールや横断歩道の白線は滑りやすいため、できるだけ避ける。

(2) 道路が乾燥している場合

乾燥した路面では通常の運転が可能ですが、油断せず安全運転を心がけましょう。

適切な速度を維持する:安全な速度で走行し、無理な追い越しをしない。

周囲の交通状況を確認する:歩行者や自転車の動きにも注意を払う。

(3) 悪路・未舗装路での運転

未舗装の道路や凸凹の多い道では、車のコントロールが難しくなります。

ゆっくり走行する:衝撃を抑えるため、低速で走行する。

タイヤのグリップを確保する:タイヤの溝が十分あるかを事前に確認し、悪路走行に備える。

3. 天候や路面状況を考慮した運転の習慣化

安全運転を習慣化することで、悪天候時でも落ち着いて対応できるようになります。

天気予報をチェックする:出発前に天気予報を確認し、必要な対策を講じる。

早めの出発を心がける:悪天候時は余裕を持って出発し、焦らず運転できる環境を整える。

タイヤやブレーキの状態を定期的に点検する:天候に関わらず、常に車のメンテナンスを怠らない。

4. まとめ

天候や路面状況に応じた運転を心がけることで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。雨天、雪道、霧、強風などの条件に応じた適切な運転技術を身につけ、安全運転を徹底しましょう。日頃から天候や道路状況を意識しながら運転することで、より安心で快適なドライブが可能になります。

 

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髙垣 昌広

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