一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 個人事業主のためのプロジェクトマネジメント入門

1. はじめに

 

個人事業主としてビジネスを成長させるためには、計画的に業務を進め、クライアントとの信頼関係を築くことが不可欠です。特に海外案件を視野に入れる場合、プロジェクトマネジメント(PM)のスキルが大きな差を生むことになります。しかし、日本ではまだPMの重要性が十分に認識されていない傾向があります。本記事では、プロジェクトマネジメントの重要性、日本と海外の意識の違い、そしてPMスキルを証明するPMP資格について紹介します。

 

2. なぜプロジェクトマネジメントが重要なのか?

 

プロジェクトマネジメントとは、目標達成のためにリソースやスケジュールを効率的に管理する手法です。これを適切に行うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 納期遅れの防止:計画的に作業を進めることで、期限を守りやすくなります。
  • コスト管理の最適化:無駄な支出を抑え、利益を最大化できます。
  • クライアントとの信頼構築:スムーズな進行により、リピートや紹介の機会が増えます。
  • 海外案件の受注がしやすくなる:海外クライアントはPMスキルの有無を重視するため、競争力が高まります。

 

3. 日本と海外のプロジェクトマネジメントに対する意識の違い

 

日本では、プロジェクトマネジメントが「特定の職種のもの」と考えられがちですが、海外では「すべてのビジネスパーソンに必要なスキル」として捉えられています。

1.PMの重要性

日本:特定の業種・職種に限られる
海外:どの業界でも必須スキル

 

2.資格取得の意識

日本:一部の企業のみ推奨
海外:多くの企業が求める

 

3.マネジメント手法

日本:根回しや暗黙の了解が重視される
海外:体系的なPM手法が標準化

 

4.フレームワーク

日本:独自の進め方が多い
海外:PMIなど国際標準に基づく手法

 

この違いを理解し、グローバル基準のPMスキルを身に付けることで、海外案件への対応力が大きく向上します。

 

4. PMP資格とは?

 

PMP(Project Management Professional)とは、PMI(Project Management Institute)が認定する国際的なプロジェクトマネジメント資格です。世界中で認知度が高く、特に海外案件を受注する際に大きなアドバンテージとなります。

PMP資格の取得方法

1.受験資格を満たす

最終学歴によって条件が異なります。ただし、条件とされているのは何らかの形でプロジェクトをリードした経験であり、プロジェクト規模の大小や、正式なプロジェクトマネージャーという肩書である必要はありません

2.PMI公式の試験申請を行う

3.PMP試験を受験する

4.試験合格後、継続教育で資格を維持する

 

5. まとめ:PMスキルを身に付けて海外案件を受注しよう!

 

プロジェクトマネジメントは、個人事業主にとっても必須のスキルです。特に海外市場ではPM能力が重視されるため、適切なスキルと資格を身に付けることで、より多くのビジネスチャンスを得ることができます。今後のキャリアを広げるために、ぜひプロジェクトマネジメントを学び、PMP資格の取得も視野に入れてみてください。PMスキルを武器に、海外案件にも積極的に挑戦していきましょう!

この記事をシェアする

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • LINEでシェア