一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ナマステ! Takuです。

PoC(Proof of Concept)は、新規事業開発やスタートアップの現場でよく耳にする言葉です。
日本語では「概念実証」と訳され、アイデアや技術が実現可能かどうか試すことを指します。

ところで、このPoCという言葉は、いつ誰が使い始めたのでしょうか?
気になったので調べてみました。

明確な原典や初出の文献は見つかりませんでしたが、英語版Wikipediaには以下のような記述があります。

——

この用語は1967年から使用されており、1969年の科学宇宙委員会先端研究技術小委員会の公聴会では、概念実証を次のように定義していました。

委員会は概念実証を、新しい概念の実現可能性を探求し実証するために実験的なハードウェアを構築しテストする開発段階と定義した。

また、「概念実証」という用語の定義の一例として、ブルース・カーステンが1989年に雑誌のコラム「Carsten’s Corner」で以下のように述べています。

概念実証プロトタイプは、私が1984年に作った言葉である(と私は思う)。これは、エンジニアリングプロトタイプに似た方法で構築された回路を指すが、新しい回路や製造技術の実現可能性を示すことを目的とし、生産設計の初期バージョンとは異なる。

このコラムでは、「ブレッドボード」(1940年から使用されている用語)、「プロトタイプ」、「エンジニアリングプロトタイプ」、「ブラスボード」といった関連用語についても説明されていました。

——

PoCという言葉はよく使われますが、人によってイメージが異なるため混乱が生じがちです。
現在でもPoCの解釈は文脈によって変わることがあります。

・研究開発:技術的な実現可能性の証明
・ソフトウェア開発:機能の実証実験
・ビジネス:市場適合性の検証

PoCの目的や範囲を明確にしないと、認識のズレが生じる可能性があります。
そのため、組織内で共通認識を持つことが重要です。
特に、以下の点を明確にしておくとよいでしょう。

・検証の目的は何か
・成功基準は何か
・どの程度の規模・期間で実施するか

PoCを有効に活用するために、これらを事前に合意しておくことが大切です。

私たち自身と、ご家族や親しい方々、そして世界中の全ての方々に平安を。

OM, Shanti, Shanti, Shanti

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