友紀
【バンコク=竹内駿平、佐藤友紀】ミャンマー中部を震源とする地震は31日午後、生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が過ぎた。ミャンマー国軍は31日、死者が2056人、負傷者が3900人以上に上ったと発表した。各国は救助隊を中部マンダレーなどに派遣し、救助活動を続けている。
3月31日、ミャンマー中部マンダレーの倒壊した建物で活動する救助隊=ロイター
ミャンマー消防当局は31日、28日の地震発生から約60時間後に、倒壊したマンダレーのホテルのがれきの中から妊娠中の女性1人を救出したと発表した。崩落したアパートの中からも女性2人が救助されたという。
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3月31日、ミャンマー中部マンダレーの倒壊した建物で活動する救助隊=ロイター
ミャンマーには中国やインドなどが救助隊を派遣し、行方不明者の捜索や救援物資の搬送を続けている。日本からは国際協力機構(JICA)の職員や医療関係者ら5人の調査チームが31日、ヤンゴンに到着し、現地で支援活動にあたる。米地質調査所(USGS)はミャンマーの死者が1万人を超える可能性があると予測しており、今後の救助も難航が予想される。
隣国タイの首都バンコクで建設中のビルが倒壊した現場では、72時間が過ぎた後も重機を用いた捜索が続いた。タイ警察によると、31日午後7時現在、倒壊現場では13人が死亡し、74人が行方不明となっている。バンコク都によると、バンコク全体では31日現在、18人が死亡、33人が負傷した。